- 「カメラ横置き=カメラを立てて、横からの撮影」と「カメラ上置き=カメラを横置きして、上からの撮影」の特徴などを解説します。
カメラ横置き=カメラを立てて、横からの撮影
特徴 | ●カメラを立てて、オブジェクトを横から撮影する。 ●人形などの立体的なオブジェクトを、立体的に撮影でき、”人形アニメ”がつくれる。 ●人形だけでなく、さまざまなモノをアニメのキャラクターとして登場させられる。 ●照明や背景を加えると、オブジェクトに影を付けたり、シーンの時間帯(昼夜)の違いなどの演出ができる。 |
メリット | ●立体的なオブジェクトのアニメに適している。 ● 作画が苦手でも、既存のオブジェクトを使える。 ●未就学児や小学低学年でも、玩具や遊具を用いると、遊び感覚でアニメができる。 |
注意点 | ●カメラ付きスマホやタブレットを立て、固定しなければならない。固定具が必要。 ● 撮影ステージ:コピー紙A4からA3くらいの大きさを確保するとよい(目安)。 ●カメラとオブジェクトの間隔:50cmくらい離す(目安)。 ●照明・採光:自然採光、蛍光灯などの室内灯の採光で撮影できる。ただし、光源の位置によっては、オブジェクトの影が映り込むことがあり、撮影ステージの場所や周辺環境の調整して、余計な影はなるべく除くようにする。具体的には、ステージの場所を変える、ステージの周りを布や紙で囲うなど。 |
カメラを立てて、横からの撮影の参考アニメ
- ワークショップ「アニメで、“ひこーき公園の未来図”を描いてみよう!~アニメーテッドラーニング―気候変動とわたしたちのまち~」で、”チーム世界”の子どもたちが制作したアニメーション『AROUND THE WORLD』。
- カメラを立てて、画用紙に描いた背景を壁に貼り付け、操作棒を付けた紙製の飛行機ジャングルジムを動かしながらコマ撮りした。
カメラ上置き=カメラを横置きして、上からの撮影
特徴 | ●カメラを横向きに置いて、オブジェクトを上から撮影する。 ●紙などの平面的なオブジェクトの撮影に適していて、テレビアニメのような手描きアニメがつくれる。 ●手描き画だけでなく、平面的なオブジェクトを横置きして撮影できる。 ●上級になると、レイヤー(手描き画の層)を分けて、背景の前でキャラクターだけを動かす撮影もできる(撮影の効率化、演出効果の広がりなどが期待できる)。 |
メリット | ●紙に作画するアニメや、平たい粘土像などの半立体アニメに適している。 ●作画が得意な学習者、テレビのようなアニメをつくりたい学習者の意欲を高める。 ●作画が苦手でも、切り紙や粘土などを用いればアニメができる。 ●キャラクターの動きや画面構成などを緻密に計画すると、高度な表現のアニメとなる。小学高学年以上の学習者が馴染みやすい撮影法である。 |
注意点 | ●上下に分かれる撮影台が必要となる。イラスト(A)のように、カメラ付きスマホやタブレットを横にして、オブジェクトを上から撮影できるよう、上下2段以上の撮影スペースを水平に設置する。あるいはイラスト(B)のように机などを撮影台として、スマホやタブレットを三脚等に固定してカメラと撮影台の距離を確保する。 ●撮影ステージ:コピー紙A4からA3くらいの大きさを確保するとよい(目安)。 ●カメラとオブジェクトの間隔:50cmくらい離す(目安)。 ●照明・採光:自然採光、蛍光灯などの室内灯の採光で撮影できる。ただし、撮影台の上段や支柱が影として映り込まないように、可能な範囲で調整する。余計な影を消すには、簡易的なライトなどを用いることもできる。 |
カメラを横置き、上からの撮影の参考アニメ
- ワークショップ「アニメで、“ひこーき公園の未来図”を描いてみよう!~アニメーテッドラーニング―気候変動とわたしたちのまち~」で、”チーム四季”の子どもたちが制作したアニメーション『ひこーき公園のみらいの春夏秋冬』。
- カメラを横にして、スチールラックを撮影台として、画用紙に描いた背景を置き紙製のキャラクターなどを動かしながらコマ撮りした。
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