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実施報告 黒目川であそんで、学んで、思い出をアニメにしよう「川の生きものをみつけよう!」ーアニメーテッドラーニング アニメで考える、伝える、わたしたちのまちと未来 2024 

  • 埼玉県朝霞市を流れる黒目川(くろめがわ)は、広く・浅く・ゆっくり流れ、自然豊かで、ひとびとや鳥、さかな、野草があふれる川です。
  • 小中学生11名が市民団体「黒目川に親しむ会」のメンバーやアニメション監督、武蔵野美術大学生と共に黒目川の生きものを学び、朝霞に関するメッセージアニメを作成、発表したワークショップの実施報告です。
  • 《内容の変更》 活動1日目に台風7号が接近したため時間を短縮し正午に終了し、川あそび、さかな捕り、生きもの観察は中止した。活動は川に入らず、屋内釣り堀をおこなった。2日目のアニメ作成では川あそびに基づくテーマを変更した。
  1. 成果:メッセージアニメーションとチームワークのプロセス:メッセージアニメーション→「発表後のふりかえり 対話鑑賞」//「体験したコト、アニメにしたいコト」→(「ビジュアルエクササイズ(落合川で見つけた宝もののアニメ)」)「物語を考える:模造紙ブレスト」→「グループ話し合い記録」→(「4画面物語(簡易的なストーリーボード)」→)「ひらめき・インスピレーション」→「アイデアの泉」
  2. 学習者の感想(アンケート回答)
  3. ワークショップの概要
    • 実施概要
    • 目的・参加者の達成目標
    • 参加者(学習者)
      • 募集活動
    • 川あそびと学びの先生、グループリーダー、事務局
  4. アニメーテッドラーニング
  5. ワーク2日間の内容、当日の進行
  6. スタッフのワークショップ評価

1.成果:メッセージアニメーションとチームワークのプロセス

グループ1 魚を救おうチーム

    • メンバー:はるるーとくんちばなこねみんたくピー
    • 川あそびの先輩: とと
    • 創作の先輩:はるちゃん
    • タイトル:魚と人

グループ2 カンデンチーヌ

    • メンバー:いろはニホニウム(水素)かずあき
    • 川あそびの先輩のぐち(りゅーちゃん)そら
    • 創作の先生:メイ
    • タイトル:外来種の大冒険

2.学習者の感想(アンケート回答)

  • 2日目修了後のアンケート 5名回答
  • Q1 1日目の活動は
とても楽しかった 2楽しかった 1楽しくなかった 0どちらでもない 0欠席した 2
  • Q2 2日目の活動は
とても楽しかった 4楽しかった 1楽しくなかった 0どちらでもない 0欠席した 0
  • Q3 進むスピードは
ちょうど良かった 5ゆっくり過ぎた 0少し速かった 0はや過ぎて、ついていけなかった 0
  • Q4 ワークショップの長さは
短かった 4ちょうど良かった 1長かった 0
  • Q5 グループの話し合いや作業は
とても楽しかった 5楽しかった 0楽しくなかった 0どちらでもない 0
  • Q6 アニメのつくり方は
よくわかった 5だいたいわかった 0わからないことが多かった 0ぜんぜんわからなかった 0
  • Q7 アニメで「伝えたいコト」 は表現できましたか?
表現できた 5表現できなかった 0どちらでもない 0
  • Q8 あなたが住むまちの川や水に興味をもちましたか?
とても持った 2少しだけ持った 3持たなかった 0どちらでもない 1
  • Q9 ワークショップで、いやなことはありましたか?(自由回答)
  • 「なかった」 2名
  • Q10 同じようなワークショップにまた参加したいですか?
参加したい 6参加したくない 0どちらでもない 0
  • Q11 感想や質問など、自由に書いてください。(自由回答)
  • 中学3年間毎年出席させて頂き、ありがとうございました。
    • 息子は来年も是非参加したいと言っております。サポートとしてでもいいのでお願いしたいそうです。
    • 子供の成長が見ることが出来、親としてもちゃんと育ってくれたんだなぁと思ってしまいました。
  • お知らせメールが届かない事があったので、グループLINEの方が分かりやすいのでは?と思いました。
  • 黒目川についてわかってよかったです。
  • 楽しかった。

3.ワークショップの概要

実施概要

  • 活動日、活動時間、活動場所
活動日活動時間活動場所
2024年8月16日(金)午前10時~正午黒目川(浜崎黒目橋~東林橋の間)-屋外活動中止
朝霞市産業文化センター 研修室兼集会室
2024年8月17日(土)午前10時~午後4時(16時)朝霞市産業文化センター 研修室兼集会室
  • 対象: 小学生(5年生以上)、中学生
  • 募集数: 30名(事前申込制)
  • 参加費: 300円(ボランティア保険加入費、熱中症対策費)

目的・参加者の達成目標

  • 目的
黒目川への関心を高める
地域の「水」に親しむ
・黒目川を「上から見る川」から、接して「あそぶ川」「楽しむ川」へ。
・子どもが黒目川であそび、学び、記憶に残る体験の場をつくる。
・川あそびの危険など、「川」の接し方を子どもに伝える。
学びとまちづくり
子どもと大人の交流
・子どもと大人がいっしょにあそび、学び、話し合う(まちづくりの基礎として)。
・武蔵野美術大学、武蔵野大学で専門分野を学ぶ大学生と共に学ぶ。。
伝えたいコトを物語にする
アニメの発表とふりかえり
・活動で感じたコト、見つけたコト、考えたコトを物語化(物語の伝達性、説得性)。
・参加者が自力で、物語をアニメにする。
・アニメの完成、発表とふりかえりにより、達成感と自己肯定感を高める。
・ふりかえり:対話鑑賞を用い、参加者のフィードバックから伝えたいコトがアニメ表現で伝えられたかを振り返る。
広報・地域でアニメーテッドラーニングの認知を広める。
協力団体「黒目川に親しむ会」にとって・黒目川に親しむ会の活動を市民に知ってもらう。黒目川に係わる仲間を増やす。
・会の若いメンバーの黒目川への思い「黒目川は、自分の居場所」を子どもたちに伝える。
  • 参加者の達成目標
  • 黒目川に親しむ:ながめる川から、あそぶ川へ。
  • 川の生きもの(動植物)と環境、水の循環を知る、見つける、学ぶ。
  • 体験(情報、感情、感想)から「伝えたいコト」を整理して、アニメで表現し、伝える。

参加者(学習者)

  • 延べ人数 11名・登録者数 9名(内2名は台風のため参加中止)
    • 8月16日 4名/小学生 4名(台風のため4名欠席)
    • 8月17日 7名/小学生 5名、中学生 2名
黒目川WS Day2_20240817IMG_2141
  • 募集活動
    • 期間:6月下旬開始。
    • チラシ配布:朝霞市の小学校(5年以上)と中学校へ配布
      • 朝霞市役所、産業文化センター

川あそびと学びの先生、グループリーダー、事務局

川あそびの先生黒目川し親しむ会-小林一已(16日のみ参加)
さかな採り、川あそびの先輩
(黒目川に親しむ会)
くみこ(16日のみ参加):黒目川の環境保全
ノグチ/りゅーちゃん(大学生):黒目川の水循環、生物
とと(高校生):さかな、特定外来動物
そら(高校生):さかな、特定外来動物
創作の先輩はるな/はるちゃん(貴志春奈):アニメーション指導、話し合い
メイ(大学生)
事務局(計画、運営事務)
ファシリテーター
なみさん(浪越徳子) アニメーテッドラーニングらぼの理事
ひとさん(伊藤裕美) アニメーテッドラーニングらぼの理事
視察東久留米市立第二小学校教諭

4.アニメーテッドラーニング

体験・情報からメッセージアニメーションへの置き換えプロセス

  • 1日目は台風による時間短縮と内容変更したため変則的なプロセスとなった。
    • 【 】内は省力したプロセス。
    • ステップ1 黒目川について、知りたいコト
    • ステップ2 ビジュアルエクササイズ(コマ撮りの練習)】
    • ステップ3 アイスブレイク「ひらめき・インスピレーション」
    • ステップ4 物語を考える:模造紙ブレスト
    • ステップ5 物語を考える(アニメの設計):4画面物語(簡易的なストーリーボード)】
    • ステップ6、7 撮影の準備、コマ撮り撮影
    • ステップ8 発表、ふりかえり(対話鑑賞-アイデアの泉)
  • ≪アニメーテッドラーニングの文字情報(学習、体験)をメッセージアニメへ置き換えるプロセス≫
高校生WS_画像_ブレストから撮影までのプロセス
  • ワークショップでは、本体験学習とアニメ制作はグループで活動。
  • 学習者7名は2つのグループに分かれた。
  • 創作の先輩として、はるながグループ1、メイがグループ2を担当した。

ステップ1 黒目川について、知りたいコト

  • 黒目川で川あそび中止。屋内釣りに参加した4名が記入した。
  • 記入後の各人の発表はおこなわず、2日目に黒目川に親しむ会メンバーが回答や補足説明をおこなった。
黒目川WS_1日目_アイデアノート1_黒目川変更版_ALLjp_4C

ステップ2  ビジュアルエクササイズー1日目 省略(活動時間短縮のため)

  • 《ワークの目的》
  • カメラ(タブレット内蔵)の扱い方とアプリの操作に慣れる。
  • 撮影対象を肉眼で見る時とカメラを通して見る時の見え方の違い、フレームレート(1秒の映像に必要なコマ数)と撮影に必要な時間など、体験的に習得する。
  • 午前の活動で見つけた「宝もの」で、短時間(10分間)で短いアニメのコマ撮りを予定したが、1日目は時間短縮と内容変更したため、このステップは省略した。。

ステップ3 アイスブレイク「ひらめき・インスピレーション」ー2日目 冒頭

  • 《ワークの目的》
  • 模造紙に描かれた絵「水のイメージ」に、学習者が絵やことばなどを描き加える(リメイクする)ことで、1日目の体験記憶を呼び戻し、イメージ(視覚言語)化を促す。
  • 創作の先輩、はるな、メイが「水のイメージ」のパステル絵を、テーブルに広げた模造紙に事前に描いておいた。
  • 学習者がクレパス、色鉛筆、カラーマーカーなどで絵やことばなどを描き加えた。

ステップ4 物語を考える:模造紙ブレスト2日目・・・変更

  • 《ワークの目的》
  • 話し合いにより、グループで「アニメにしたいコト」に関するキーワード出しをした。
    • 本来は、ステップ1で体験を各自整理しながら「アニメにしたいコト」をグループで話し合うワークとなる。
  • 模造紙ブレスト
  • 模造紙に学習者が興味あるコト/モノやアニメにしたいコト、またグループでアニメにしたい物語や主人公を書き出した。
  • 文字記述だけでなく、絵でも表現された。
  • 川あそびの先輩と創作の先輩が話し合いをサポートしつつ、学習者が話し合いで異なる意見を調整しながら伝えたいコトやアニメを構想した。
  • 1日目に川あそび体験ができなかったため、アニメで伝えるテーマを変更した。
    • 新しいテーマ:「朝霞って、こんなところ」を、市外から来たスタッフ3名(はるちゃん、メイ、なみ)に伝える.
黒目川WS_1日目_アイデアノート2_黒目川グループ話し合い記録_ALLjp_1C
  • 結果をワークシート「グループ話し合い記録_アイデアノート2」に記録した。
  • ワークシートの項目:
  • ‒キーワードを考えよう
  • ‒キーワードをつなぐアイデア <5W1H>を決めよう
  • ‒物語のプロット(あらすじ)
  • ‒伝えたいコト もっとも伝えたいコトを確認しよう
  • ‒伝えたい相手 だれに伝えたいかを確認しよう

  • 物語を考える前に、1日目の参加者4名の「黒目川について知りたいコト」に黒目川に親しむ会メンバーが答える形で黒目川の生物に関する情報を提供した。
  • 知りたいコトに出た「外来生物」には黒目川に親しむ会メンバーも関心があり、人間が持ち込んだ生きものが朝霞の環境に適して繁殖したのであり、「人間が持ち込んだ」ということに忘れないでほしいと伝えた。

ステップ5 物語を考える(アニメの設計):4画面物語(簡易的なストーリーボード)ー2日目

  • 《ワークの目的》
  • ステップ1とステップ3の文字中心の情報を絵、アニメに置き換える。
  • 物語、プロットをシーンに分けて、映像・アニメの時間の流れを設計する。
  • 制作を計画し、計画に沿って時間内に完成することを学習者に意識させる。
  • アニメ制作時間を確保するため、4画面物語(簡易ストーリーボード)によるアニメの設計は省略した。

ステップ6、7 撮影の準備、コマ撮り撮影ー2日目

  • 撮影の準備(キャラクター、背景、小道具の造作)は85分間、撮影は60分間としたが、キャラクター等の造作が進むと、試し撮りしながら本撮影となった。模造紙ブレストを基にアニメの設計をせずに制作した。
  • 造作や撮影での役割は各自の希望で担った。
  • 手持ち無沙汰に歩き回る参加者には、事務局や先輩たちが声掛けをしながら制作の輪に加えるようにした。
  • 時間が足りずに音入れはできなかった。
  • とてもタイトな制作時間であったが、創作の先輩のリードで撮影は完了した。
  • 完成したアニメは映像データ(MP4)に変換した。

ステップ8 発表、ふりかえり(対話鑑賞-アイデアの泉)ー2日目

  • 《ワークの目的》
  • 体験学習から伝えたいコトを見極めてアニメで表現したワークを、大学生リーダーと学習者の対話や「アイデアの泉」に書かれたコメントを通じて、学習者がふりかえる。
  • 学習者各自が想定した通りにできたこと、できなかったこと(メッセージアニメの完成度)をふりかえり、学習者が次の目標(やってみたいこと)を考える契機とする
  • 対話鑑賞
  • 発表に不慣れな学習者でも、アニメに込めたメッセージや伝えるために工夫したことを発言しやすくするため、質問形式で「伝えたいコト」を深掘りする。
  • メッセージアニメかを言語化する。
  • アイデアの泉
  • アイスブレイク「ひらめき・インスピレーション」の模造紙に、学習者、参観者、川あそびの先輩、創作の先輩が感想や思ったこと、グループの仲間へのことばなどを書いた「ポストイット」を貼る。時間が限られたワークでは、全員がコメントを表明しやすい。
  • ポストイットのコメントを読むことで、学習者は「見るひと」がどのようにメッセージアニメを鑑賞したか、伝えたいコトは伝わったかなど、ふりかえる。

配布した資料

黒目川WS2024_配布した資料

アニメ制作の機材、道具と材料

  • 機材
黒目川WS_撮影台
  • タブレット(Android)のカメラ
  • タブレットホルダーと三脚
  • 画用紙などをカメラ下に敷き、撮影ステージとする
  • スマホでも撮影できる
  • 道具と材料
  • ハサミ、カッター、定規、ペンチなど
  • 色エンピツ、エンピツ、消しゴム、クレヨン/クレパス
  • 水性のカラーペン
  • 糊、ボンド
  • 養生テープ、マスキングテープ、ソフト粘着剤(ひっつきむし)など、何度でもつけ外しができると便利
  • 目玉クリップ、クリップ:機材の固定、切り絵を自立させるのに使える
  • 新聞紙
  • 色画用紙、色紙、色フェルト、色セロファン
  • 米の粘土、クラフトモール、手芸用針金
  • 白い紙
  • カラーモール
黒目川WS2024_道具
  • コマ撮りアプリ
  • コマ撮りアプリ「Stop Motion Studio(ストップモーションスタジオ)」の無料版
    • Android版(スマートフォン、タブレット)はGoogle Playよりダウンロード
    • iOS(iPhone、iPad)はApp Storeよりダウンロード
落合川WS‗のんきさん_練習ワーク1イラスト解説2
配布資料「はじめてのコマ撮り(アプリでコマ撮りをはじめる) >>」(あしたのんき編解説)
  • 「水」の表現 参考教材:「水」を絵とオノマトペで表す

5.ワーク2日間の内容、当日の進行

2024年8月16日 1日目の内容、当日の進行

  • 黒目川で活動、川の体験の整理 → 屋内で黒目川の生物の観察学習
    • ※台風7号接近のため、時間を短縮し内容を変更した。
時間内容
10:00 【ワークショップ開始】
①オリエンテーション
名札シールに呼んでほしい名前(ニックネーム)を書く。
2日間の予定、1日目の予定。
②自己紹介 名前、呼んでほしい名前、学校・学年/専門分野
集合写真撮影
10:15黒目川の生きものや川あそびで注意することを学ぼう!
川あそびでの注意
・川の絵を示しながら、黒目川(活動予定エリア)の地形と危険な場所:とと、そら
・川あそびの危険:そら
10:25④ヌマチチブ釣り(模擬釣り堀)
 釣り竿(釣り針と割り箸)の作り方:そら、とと

黒目川の生きものは前日、台風接近前に黒目川に親しむ会の小林が採取した。
・ヌマチチブ、ウキゴリ、シマドジョウ計30尾くらい
・小さいスッポン、モツゴ、コオ二ヤンマヤゴ
・カニかごで、かさ20センチ級のクサガメ

生きものをトロ船、水槽に入れ、全員が釣り体験。
ワークショップ終了後、生きものは黒目川に帰した。
11:15⑤黒目川の生きものと環境を学ぶ
黒目川の生きものと環境の解説、黒目川の良いところ、守りたいこと:ノグチ 
11:45⑥まとめ
2日目の予定。
2日目に持ってくる物。
12:00【ワークショップ終了】
希望者には会場待機を提案したが、台風接近しつつも市内は暴風雨になっていなかったため各自帰宅。
  • 画像をクリックすると拡大します。
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黒目川の生きものと環境を学ぶ

  • 黒目川の生きものと環境 ― 黒目川に親しむ会 野口龍太&筋肉部メンバー 
  • 黒目川に親しむ会筋肉部メンバーが魚釣り、川づくり、清掃などで日ごろ接している黒目川の生きものの解説資料を作成し、ノグチが説明した。
  • 親しむ会の活動で撮影した写真をスライドに使用した。
黒目川WS2024_ノグチスライド1
黒目川WS2024_ノグチスライド2
黒目川WS2024_ノグチスライド3
  • 本来の体験学習は、手網(たも網)を使う”ガサガサ”や、さで網でさかな捕りをして、自分たちが釣った生きものを観察する予定であった。
  • ガサガサは、川岸の草むらをガサガサと足で揺らしたりして、隠れている生きものをたも網などに追い込んで捕獲する。
黒目川WS2024_ガサガサ

2024年8月17日 2日目の内容、当日の進行

  • 黒目川の生物や環境を考える、「朝霞って、こんなところ」をアニメで伝える
時間内容
10:00 【ワークショップ開始】
①オリエンテーション
名札シールに呼んでほしい名前を書く。
自己紹介。
2日目の予定、ゴール。
集合写真撮影
10:15②アイスブレイク
ひらめきインスピレーション:はるな(グループ1)、メイ(グループ2)が描いた「水のイメージ絵」に、学習者が絵や文字を書き足した。
10:30黒目川について知りたいコト
黒目川に親しむ会メンバーが、「アイデアノート1」の黒目川について知りたいコト(1日目出席4名)の質問に答えた。
外来生物についての意見なども述べた。
10:45④物語を考える(アニメの設計)
1日目の川あそびを中止にしたため、テーマを変更した。
「朝霞って、こんなところ」を、市外から来たスタッフ3名(はるな、メイ、なみ)に伝えるアニメ。

・模造紙ブレスト → ワークシート「アイデアノート②」。
・キャラクター、設定(場所、時間など)。

1日目の予定変更のために物語を考える時間が短くなり、ワークシート「4画面物語(簡易ストーリーボード)」を用いた物語を絵に置き換える工程は省略した。
11:55⑤撮影の準備
・キャラクター、背景などの作成。
・オープニング、エンディングの作成。
・セリフ、ナレーション、音入れ有無を決める。
12:40昼食
13:10⑤撮影の準備
13:50⑥撮影
・コマ撮りアプリで撮影。
・タイトルとエンドクレジットの撮影。
・データ(MP4)の出力。
14:50休憩 参観の家族などが入場。
15:05⑦アニメの発表
グループ毎にメッセージアニメを発表:グループ名、各人の名前、タイトルを述べてから上映。
⑧ふりかえり 対話鑑賞-アイデアの泉
対話鑑賞:はるな(グループ1)、メイ(グループ2)が学習者に制作で工夫したこと、どのような思いを持ってアニメを作成したかなどを質問しながら、アニメを掘り下げた。
アイデアの泉:アイデアの泉:ポストイットに「アイデア」(感想や思ったことなど)を書いて、「ひらめき・インスピレーション」の模造紙に貼った。
ポストイットに書かれたアイデアを見て回った。
15:45まとめ
黒目川に親しむ会 筋肉部のお知らせ。

事務局、全体のまとめ、連絡事項。
・参加者(学習者)アンケート(Googleフォーム)への回答依頼。
16:10【ワークショップ終了】
  • 画像をクリックすると拡大します。
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  • グループ1 魚を救おうチームの「アイデアの泉」
  • グループ2 カンデンチーヌ

学習者に促した、調べ学習

  • ≪水循環≫
  • ≪黒目川を調べる≫
  • ≪現代の黒目川と人びとの暮らし≫
  • 埼玉県の朝霞県土整備事務所がおこなう「川のまるごと再生プロジェクト」の関連ウェブサイトを紹介した。
  • この再生プロジェクトは土木学会の賞も受賞。受賞の理由として、「(略)黒目川は、「残った川」ではなく、「残した川」だからである。治水と環境とを両立させながら、市民参加の議論のなかで、これだけのすばらしい空間を残した。ゆるやかな蛇行を大切にし、人々が歩きながら、変化する川の表情を楽しむよう、いくつもの努力がさりげなく風景のなかに埋め込まれていた」と評価したと紹介した。
  • ≪川あそびを安全におこなう情報≫
  • ≪コマ撮りアニメのつくり方≫

6.スタッフのワークショップ評価

  • 講師と事務局スタッフのアンケート回答(終了後実施)
    • 回答者 6名: 川あそびの先輩・黒目川に親しむ会 2名(大学生、高校生)
      • 創作の先輩 2名(アニメーション監督、大学生)
      • 運営 2枚(内1名は小学校教員の視察)
  • Q1 1日目の内容(学習者の様子から感じた評価)
参加者の学齢に適した内容と分量だった。5(先輩3、運営2)
参加者には難し過ぎた。分量は適切だった。
参加者には難し過ぎた。分量も多かった。
参加者には難し過ぎた。分量は少なかった。
参加者には簡単過ぎた。分量は適切だった。
参加者には簡単過ぎた。分量は多かった。
参加者には簡単過ぎた。分量も少なかった。
その他:内容は適切だったが、スタッフと参加者、参加者同士のコミュニケーションがもう少しあった方が良かった。1(先輩1)
  • Q2 2日目の内容(学習者の様子から感じた評価)
参加者の学齢に適した内容と分量だった。5(先輩3、運営2)
参加者には難し過ぎた。分量は適切だった。
参加者には難し過ぎた。分量も多かった。
参加者には難し過ぎた。分量は少なかった。
参加者には簡単過ぎた。分量は適切だった。
参加者には簡単過ぎた。分量は多かった。
参加者には簡単過ぎた。分量も少なかった。
その他:内容は適切でしたが、アニメを作るとなるともう少し時間があると良かった。1(先輩1)
  • Q3 Q2の質問で「難しかった」「簡単だった」と回答された方へ どのようなところか記入。(自由回答)
  • なし
  • Q4 2⽇目のグループの話し合いはどうだったか?(複数回答)
全員が積極的に話し合いに参加していた。2(先輩2)
話し合いをリードして、進⾏を助ける参加者がいた。4(先輩3、運営1)
⾃分の意⾒ばかり⾔って、話し合いに非協⼒的な参加者がいた。
意⾒を⾔わず、話し合いに非協⼒的な参加者がいた。2(先輩1、運営1)
開始前の説明が不十分で、何をするかを理解していない参加者がいた。
ワークシートやブレストの⽅法を改善した⽅がよい。
その他:子ども同士のコミュニケーションが少なかった分、お互いに探り合いながらアニメ作りを進めているところがあったのかなと思う。来年は川遊びに行けるともっと子どもも打ち解けてくれると思う。 1(先輩)
その他:振り返りでもあったが、体験ありきの2日目だったので、ブレストになかなか取り組めない参加者がいた。また表現することに躊躇う様子も見られた。 1(運営)
  • Q5 アニメ制作はどうだったか?(複数回答)
全員が積極的に参加していた。3(先輩3)
全員あるいはほとんどの参加者は楽しそうに活動していた。4(先輩2、運営2)
グループの輪に入れず、⼿持ち無沙汰そうな参加者がいた。1(先輩1)
絵や図⼯が得意でない参加者には難しかった。1(先輩1)
ほとんどの参加者には難しかった。
アニメ制作の練習が⾜りなかった。2(先輩1、運営1)
開始前の説明が不十分で、何をするか理解していない参加者がいた。
その他:積極的な子供とあまり興味のない子供と半々くらいであった。1(先輩1)
  • Q6 2日目のアニメの発表のやり方はどうだったか?
良かった。5(先輩4、運営1)
良くなかった。
その他:良かったですが、発表の流れまでチームで確認できる時間を確保できるとより良いと思います。1(運営1)
  • Q7 アニメ発表後のふりかえり(対話鑑賞)はどうだったか?
良かった。6(先輩4、運営2)
良くなかった。
  • Q8 ふりかえりの「良かった点」、「悪かった点」はどこか?(自由回答)
  • アニメを見た方々の意見がとても良いと思った。(先輩)
  • ステップごとに、みんなの意見を話し合える環境はいいと思った。(先輩)
  • 自分の反省ですが、何を聞こうか明確でなかったため、掘り下げ方が難しかった。(先輩)
  • 表現の分野に精通しているはるなさんとめいさんが子ども達に表現の意図を問うスタイルが良かったと思う。 子どもたちが思いの外色々なことを考えてアニメを作っていることに気がつけた。(先輩)
  • 皆さん話す機会があって良かったと思いますが、もう少し色々感想などを聞きたかった気もします。(運営)
  • Q9 ふりかえり後の「アイデアの泉」はどうだったか?
良かった。6(先輩4、運営2)
良くなかった。
  • Q10 アイデアの泉の「良かった点」、「悪かった点」はどこか?(自由回答)
  • なかなか意見を言う事が簡単ではないので皆でメモに沢山書き出す方法がカジュアルであり、とても良いと思う。(先輩)
  • コメントが溢れていく感じが、アニメの制作者側にとって「受け取って貰えた」という感覚を目に見えて感じられる方式で良いと思う。アイスブレイクも生かせて良い形だと思う。(先輩)
  • 互いにアニメを批評し合うことで、相手のアニメの表現の仕方やメッセージについて集中して考えることができ、理解を深められていたように思う。(先輩)
  • ポストイットを使ってコメントを伝え合うことは、子供達にとって嬉しい時間だったと思います。(運営)
  • 皆さんたくさんコメントをポストイットに書いて貼ってくださって良かったです。(運営)
  • Q11 あなたにとって、このワークショップはどうだったか?
とても楽しかった。6(先輩4、運営2)
楽しかった。
退屈だった。
とても退屈だった。
  • Q12 あなたは、このワークショップで学んだことはあるか?
多く学べた。6(先輩4、運営2)
少し学べた。
学ぶことはなかった。
  • Q13  あなたにとって、このワークショップの前と後でなにか変化はあったか?
あった。6(先輩4、運営2)
なかった。
どちらとも言えない。
  • Q14 Q13の質問の回答の理由やどのような点を記述。(自由回答)
  • 考えを伝える新しい方法を知ることが出来た。(先輩)
  • 環境問題、地域で取り組もうという心がけ。(先輩)
  • 子供にも伝える事の大切さなど。(先輩)
  • アニメを観たりそのあと子どもたちの説明を聞いたりして、子どもたちが様々な社会問題(主に環境問題)に関心を持っていることを知れた。(先輩)
  • アニメーション作りをもっと学校学習で活用していきたいと思いました。今回のワークショップはとても参考になりました。(運営)
  • 台風で川に行けませんでしたが黒目川に親しむ会の小林さんと筋肉部の皆さんのおかげで釣り体験や川の生物の学びもあり、工夫次第で楽しめて学べるプログラムが組めると思いました。(運営)
  • Q15 アニメーテッドラーニングのワークショップの指導や参加者として、これからも参加したいか?
ぜひ参加したい。4(先輩3、運営1)
状況次第で参加したい。2(先輩1、運営1)
参加したくない。
どちらとも⾔えない。
  • Q16 アニメの制作や発表は学校や社会での学び、あるいはコミュニケーションに利⽤できると思うか?
そう思う。2(先輩1、運営1)
そうは思わない。
そう思うが、現実的には難しい点がある。
  • Q17 Q16の質問 の回答の理由(利⽤できる/できない、難しい点)を記述。(自由回答)
  • 学校などでは楽しみながら伝えることが出来ると思う。しかし、大人数の場合非協力的な方が少なからずいるので、喧嘩は起こりやすいと思う。(先輩)
  • 是非、学校でこういうワークショップをすれば、考えなければいけないことが伝わりやすいと思う。(先輩)
  • 想像以上にアニメ作りが簡単にできたのでコミュニケーションを深めたり世間にメッセージを発信するツールにしたりともっと広く活用できると思いました。(先輩)
  • 何を伝えたいか考えながらアニメをグループワークで作ること、またそれを発表して、観ている人に思いを伝え、フィードバックをもらうことは、社会生活やコミュニケーションに重要な学びの機会になると思います。(運営)
  • Q18 運営や内容で気づかれたこと、改善すると良いと思われることがあれば記述。(自由回答)
  • やはり、川に行っていないこともあって、仲良くなる時間が足りなかったかな、と思います。
    • 去年と比べて大人と子供、子供たち同士も少し壁があったかなと思います。それなりに仲良くなれたしおしゃべりもするし楽しいけれど、(もちろん参加者の性格もありますが)去年は飽きてしまって遊びの方向にいってしまう子に、子供が「やってよ〜さぼんないでよ〜」みたいな感じで巻き込んでいましたが、まだそこまでいけないというか、、、。
    • あとはアニメ制作の時間がもう少し確保出来ればいいかなと思います。急いで作るからやり切れないというか、作ることで精一杯に、とにかく完成させることに精一杯になってしまう。もう後戻りは出来ない感じが、もう少し試行錯誤する時間があればいいのかなと思います。(先輩)
  • 台風など対応が大変だったとは思いますが、楽しかったです。(先輩)
  • 色々物が多かったり部屋のレイアウトを変更したりしたので最後の片付けが30分だと短いかなと感じました。(先輩)
  • ご自身で今後やってみたいと思っていらっしゃる方、総合学習に課題を持つ先生方等に積極的に参加していただきたいと思いました。(運営)

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