黒目川WS2022

実施報告 アニメーテッドラーニング アニメで考える、伝える、わたしたちのまちと未来 – 黒目川で遊んで、学んで、思い出をアニメにしよう!

  1. ワークショップの成果
  2. ワークショップの概要とゴール(達成目標)
  3. ワークショップの内容と当日の進行、黒目川クイズと調べ学習
  4. アニメ制作の機材、道具と材料、ワークシート
  5. 参加者の感想、スタッフのワークショップ評価
  6. 主催者のふりかえり-目的達成の自己評価
  7. 協力団体 黒目川に親しむ会のふりかえり

1.ワークショップの成果

グループA チーム著作権

    • メンバー:サトピー、智トリ、うーぽんリーダー:しょーた
    • タイトル:ゴミと戦う黒目川~ポイすて人間 ひろう人間~
黒目川WS2022
クリックするとメッセージアニメーションのサイトへリンクします

グループB リバートレインデストロイヤーズ

    • メンバー:トミタ、ムラカノ、ハルト、アユムリーダー:りく
    • タイトル:REB(Rock fish & Electric train vs Black fish)
黒目川WS2022
クリックするとメッセージアニメーションのサイトへリンクします

2.ワークショップの概要とゴール(達成目標)

実施概要

  • 活動日、活動時間、活動場所
活動日活動時間活動場所
2022年8月21日(日)午前9時30分ー午後1時朝霞市産業文化センター
黒目川(朝霞市・黒目川の新高橋付近)
2022年8月23日(火)午後1時30分~午後4時30分朝霞市産業文化センター
2022年8月27日(土)午後1時~午後4時朝霞市リサイクルプラザ

ワークショップの目的

  • アニメーテッドラーニングらぼ
学びとまちづくり
子どもと大人の交流
・子ども(学習者)にみじかな地域に目を向けさせる:黒目川に親しむ。
・子どもと大人がいっしょに楽しむ、学び、話し合う。
伝えたいコトを物語にする
アニメの発表とふりかえり
・活動で見たこと、知ったこと、考えたことを物語にする。
・子どもたちが自力で、物語をコマ撮りアニメにする。
・アニメの発表体験、観客のフィードバックとふりかえり。
広報・朝霞市、黒目川流域でアニメーテッドラーニングの認知を広める。
  • 黒目川に親しむ会
黒目川への関心を高める
黒目川を知ってもらう
・黒目川を「上から見る川」から、接して「遊ぶ川」「楽しむ川」へ。
・子どもが黒目川で遊び、学び、記憶に残る体験の場をつくる。
広報・黒目川に親しむ会の活動を知ってもらう。黒目川に係わる仲間を増やす。

参加者の達成目標

  • 黒目川に親しむ。上から眺める川から、接して楽しむ川へ。川がわたしたちの生活と深く関係していることを川あそびを通じて学ぶ。
  • 子どもと地域の大人たちがいっしょに楽しむ、学ぶ、話し合う。
  • 活動で見たこと、知ったこと、考えたことを誰かに伝えるために、グループでアニメにして発表する。

遊びと学びの先生と仲間

  • 黒目川の先生
    • こばやしさん(小林一己) 黒目川に親しむ会
    • ふじいさん(藤井由美子) 黒目川に親しむ会 体調不良のため欠席
  • 川あそびの先生、ともだち
    • しょーたさん(川村将大) 東洋大学理工学部都市環境デザイン学科4年
    • りくさん(小池陸玖) 東洋大学理工学部都市環境デザイン学科4年
  • さかな捕りの先生、アニメつくりのなかま
    • とみたくん 朝霞の中学生
  • アニメつくりの先生
    • いがきさん(伊垣京子) 羊毛フェルト作家、イラストレーター
  • 事務局、学びのMC(進行役)
    • なみさん(浪越徳子) アニメーテッドラーニングらぼの理事
    • ひとさん(伊藤裕美) アニメーテッドラーニングらぼの理事

参加者

  • 延べ人数 21名・実人数 8名
    • 8月21日 7名/小学生 4名、中学生 3名
    • 8月23日 8名/小学生 4名、中学生 4名(中学生参加者の友人1名が参加)
    • 8月27日 6名/小学生 3名、中学生 3名(中学生参加者1名欠席)
  • 参加者8名の内訳
    • 小学5年生 男子1名、女子1名
    • 小学6年生 男子1名、女子1名
    • 中学1年生 男子1名
    • 中学2年生 男子1名
    • 中学3年生 男子2名

3.ワークショップの内容と当日の進行、黒目川クイズと調べ学習

1日目 黒目川で活動、川まつりのふりかえり

09:30①オリエンテーション
  活動予定、川まつりのアクティビティの説明、注意すること
  ※資料「新河岸川流域・里川の魚たち」のカラーコピー配布
   (編集・制作:新河岸川水系水環境連絡会、地球環境基金助成事業)
  参加者とフタッフのヒトコト自己紹介
  チーム分け(川まつりのアクティビティ別)
  川あそびで注意することのリマインド
  各自が川床で「石(5cm以内)」を2つ拾って持ち帰るよう要請した
10:00川まつり会場へ移動、土手沿いを徒歩で観察しながら
10:15②川で活動 川まつりに参加
  川まつりのアクティビティ説明
   ・外来動植物ウォッチ、川床や護岸の観察、水質調査(希望者対応)
   ・さかな捕り、ザリガニ釣り
   ・タイヤボート
  川の清掃、ゴミ分別
  11時頃 好きなアクティビティに分かれた
11:25集合 産業文化センターへ移動、土手沿いを徒歩で
  トミタクンがミシシッピーアカミミガメ捕獲
  こばやしさんが投網漁を見せた
11:45産業文化センター会議室着 休憩
12:05③川で見たコト、知ったコト、考えたコト、収集したモノを整理
  ワークシートA「体験したコト、見つけたモノ」を記入
  各自がワークシートを発表
12:35黒目川で見つけた「石」と参加者の「手」のコマ撮りアニメを撮った
12:50ストップモーションスタジオできることの紹介
  朝霞・ひこーき公園ワークショップの作品2本を見た
13:00次回の予定
  宿題1 ワークシートB「アニメにしたいコト」の記入
  宿題2 撮影した写真などメール送信(info@alljp.org)
参加者アンケートに回答
13:05終了、解散
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2日目 川の活動を物語へ

13:30①アイスブレイク
  注意すること
  「黒目川で見つけた石の行進」アニメを見る>>
(ホール後方へ移動)
  体を使うアクティビティ:拍手まわし 
  映像あそび:夏みかんの写真、タイヤのイラストを見て思い浮かぶことばを挙げた
14:00②黒目川で見たこと、学んだこと、考えたことのふりかえり(ワークシート)
  各自が「アニメにしたいコト、伝えたいコト」を発表
14:15③グループ分け 4名 x 2グループ
 グループ分けアクティビティ:歩いて集まれ
 「アニメにしたいコト」に絡む質問をして、AとBに分かれた
14:25(グループに分かれて着席)
和みの自己紹介
  2つのホント、1つのうそ:名前、育った場所、好きなコト・モノ、嫌いなコト・モノ
14:35仲良しピクシレーション
  グループに分かれてアニメを撮ってグループの仲間を知る
  いがきさんがコマ撮りアプリの扱い方とピクシレーションのコツを説明した
  ※自分がつくりたいアニメの「主人公」になったつもりで動く/歩く
  ※画面に写る範囲を体感する
14:45休憩
14:55(グループ席着席)
仲良しピクシレーションアニメを見た
小学生作成のコマ撮りアニメ「さかな釣り」(2コマx4場面のアニメ)を見た
15:00 ④グループの話し合い アニメで伝えたいコト、物語を考える
  ワークシートC「ブレスト話し合いシート―アイデアノート」
  ・各自がキーワードを出す(一番伝えたいコト)、模造紙に書く
  ・キーワードの共通点探し:カラーペンで囲む、線で結ぶ
  ・だれが/なにが、いつ、どこで、なにをするか、を出し合う
  ・つないで短い物語にする
  ・物語展開に合わせて3場面、4場面に分ける
  ワークシートD「4画面物語シート(起承転結を絵にする)」
  ・各場面のイメージ画を描いてみる

  グループ名を決める
  エンドクレジットに出す各人の名前(ニックネームなど) 
15:40⑤アニメの練習(イメージトレーニング)
  2019年ワークショップに参加したSAさんが作成した「ありがとう 205系」を見た
  SAさんが伝えたかったコト、つくり方、工夫したことを話した
15:45 グループでアニメの準備をする
  ・いがきさんがコマ撮りアプリ「ストップモーションスタジオ」の操作を説明
  ・材料を決める 材料台で使える材料を選ぶ
  ・キャラクター、オブジェクトの一部をつくる
  ・試し撮り
16:25次回の予告、準備すること
 グループで次回持ってくる物、準備する物を確認する
参加者アンケートに回答
16:30終了、解散
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3日目 アニメの制作と発表

13:00①アイスブレイク
  活動予定
  注意すること、時間配分(終了時間厳守・拘らない)
  最終日のルール 「空想だけより、ホント」
  ・自分が川で見つけたモノや感じた気持ちを思い出す
  ・わからないことは聞く
  ・スマホ禁止!(調べPCを使う)

黒目川クイズ=こばやしさんが参加者から出た質問に答える
13:15②グループでアニメ制作 <前方席に着席>
  4画面物語のおさらい
  ・伝えたいコト(グループの話し合いで決めたコト)を表現する
  ・いいところに気づいたね!
  ・アニメ表現に足りないところ
  ・注目してほしいところ=動かす(2コマx4場面アニメ「さかな釣り」のように
)
13:30②グループでアニメ制作 <グループ席>
  キャラクター、背景などの作成
14:15  コマ撮り
  ・ブレスト模造紙と4画面物語を確認しながら作業するよう指示した
  ・いがきさんが巡回して、コマ撮りをサポートした
  ・時間厳守:完成しなければ、できたところまでで終了と伝えた
 
  音入れ、データはき出し(しょーたグループは音入れをした)
15:00休憩
参観者が入室
15:15③アニメの発表とふりかえり
  全体で発表
  各グループがアニメ上映、伝えたいコトを発表
  ・川の先生、アニメの先生が「伝えたいコト」が伝わったかをポジティブに評価する
  ・参加者が感想などを述べた
15:45   グループに分かれて、ふりかえり
  ・伝わったコト
  ・次回はこうしたい、こうするともっと良くなる
  (グループリーダーが進行とワークシートE「発表とふりかえり」を記入)
16:05賞の発表
  みんなでひろったるぅ!賞
   チーム著作権(サトピー、智トリ、うーぽん)
   「ゴミと戦う黒目川~ポイすて人間 ひろう人間~」
  ダイバーシティ&グローバルラブ賞
   リバートレインデストロイヤーズ(トミタ、ムラカノ、ハルト、アユム)
   「REB(Rock fish & Electric train vs Black fish)」

全体のまとめ、連絡事項
参加者アンケートに回答
16:20終了、解散
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黒目川クイズ(3日目)

  • 黒目川の先生、こばやしさんが参加者から出た質問に答えた
  • <<質問>>
  • Q1. 黒目側のさかなが、川でどんな暮らしをしているか知りたい。川の様子も。
  • Q2. えら呼吸のさかな、えら呼吸でないさかなを知りたい。
  • Q3. 黒目川の源流、どこから来るか?
  • Q4. 黒目川の過去。
  • Q5. 石を拾ってしばらくしたら、見た目が変わった。
  • Q6. いろんな大きさの石、きれいな破片、変なもの(BB弾?)、皿の破片を拾った。
  • Q7. ヌメヌメした石を拾った。どうしてヌメヌメしているのか?
  • Q8. ブラックバス(外来魚)は悪なのか? お腹が空いて、他のさかなを食べる。
黒目川WS2022
  • <<こばやしさんの回答>>
  • Q1. 黒目側のさかなが、川でどんな暮らしをしているか知りたい。川の様子も。
  • A. 黒目川の中には、浅いところ、深いところ、水が流れているこころ、止まっているところと、いろいろあります。
  • 浅いところ、水が溜まっているところ(写真の1、矢印)。水が流れていると波が立ちます。
  • 深いところは人が沈むくらい深いです(写真の1、矢印)。
  • さかなは自分が好きな場所があります。
  • 浅いところ、水が止まっているところが好きなさかな、流れているところが好きなさかな、深いところが好きなさかながいて、それぞれ違います。
  • Q2. えら呼吸のさかな、えら呼吸でないさかなを知りたい。
  • A. 水中でくらすさかな(魚類)はえらで呼吸しています。えらとは水中の溶存酸素を取りこみ、体内の二酸化炭素を排出して呼吸(ガス交換)を行うための器官です。さかなのえらは頭部と胴体のつなぎ目に位置していて、口から入った水が抜け出る仕組みになっています。
  • えら呼吸と皮膚呼吸を両方をする水性動物もいます。ウナギはえら呼吸だけでなく、からだのヌメヌメした皮膚から酸素を取り入れて二酸化炭素を放出し、呼吸しています。
  • カエルは、えら呼吸も肺呼吸もできる両生類です。
  • Q3. 黒目川の源流、どこから来るか?
  • A. 黒目川は流れています。下流に行くと板橋区、上流は隣の埼玉県新座市、東京都東久留米市へ行きます。
  • 東久留米市と東京都小平市の市境にある「小平霊園」(大きな墓地)は木がたくさん植わっていて、墓地の真ん中の林のくぼんだ所「さいかち窪(さいかちくぼ)」があり、そこが源流です。
  • Q4. 黒目川の過去。
  • A. 朝霞の黒目川の周辺は昔(昭和の終わりくらいまで)は田んぼでした。
  • 昭和40年代から朝霞も住宅が増えてきました。今では住宅、商業施設、倉庫、そして畑が混在しています。
  • Q5. 石を拾ってしばらくしたら、見た目が変わった。
  • Q6. いろんな大きさの石、きれいな破片、変なもの(BB弾?)、皿の破片を拾った。
  • Q7. ヌメヌメした石を拾った。どうしてヌメヌメしているのか?
  • A. 石はいろいろな種類の鉱物でできています。鉱物の素材がどの色を吸収し、どの色を反射するかによって色が異なって見えます。
  • また、石が乾くと、光を反射しやすくなり白く見えます。川から拾ってしばらく経つと、石が乾いて、鉱物本来の色がはっきりしてきます。
  • 川の中の石は濡れて、表面の細かい穴や突起のすき間に水が入り、光が反射しないので暗く見えます。
  • Q8. ブラックバス(外来魚)は悪なのか? お腹が空いて、他のさかなを食べる。
  • A. 外来魚は、人間の食用や釣り対象魚として海外から輸入され、淡水魚の多くは川や湖沼に放流されました。北アメリカ原産の通称「ブラックバス」は日本の川、湖沼になじみ、さかんに繁殖しました。
  • 外来魚は日本の川などにもともといた動物より繁殖力が強く、日本の魚類・甲殻類、そのその稚魚・卵などは食べられてしまいます。
  • 日本の魚類・甲殻類がいなくなると、周辺の植物や環境(生態系)にも悪い影響があるため、特定外来生物は捕っても放流せずに殺すことになっています。
  • ※ 魚類・甲殻類とは、魚(さかな)、エビ、カニ、オキアミなど。

調べ学習ー黒目川を調べる

  • わたしたちの黒目川がみんなの生活とどんなつながりがあるか、これからどんな川にしたいか考えてみよう。

調べ学習ーコマ撮りアニメのつくり方

4.アニメ制作の機材、道具と材料、ワークシート

機材

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道具と材料

  • ハサミ、カッター、定規、ペンチなど
  • 色エンピツ、エンピツ、消しゴム、クレヨン
  • 水性のカラーペン(テーブルへの色移りを防ぐため水性がよい)
  • 糊、ボンド
  • 何度でもつけ外しができる養生テープ、マスキングテープ、ソフト粘着剤など
  • 目玉クリップ、クリップ:機材の固定、切り絵を自立させるのに使える
  • 新聞紙
  • 会場は水の持ち込み禁止のため絵具は使わなかった。
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コマ撮りアプリ

ワークシート

  • 1日目 川まつりで体験したこと
  • ワークシートA 「体験したコト、見つけたモノ」
  • 参加者が個々に記入した。
  • 黒目川でおもしろかったコト
  • 黒目川で見つけたモノ、コト
  • もっと知りたいコト
  • 今日の感想
  • 2日目 学んだことのふりかえり 
  • 2日目までの宿題とし、参加者が個々に記入した。
  • ワークシートB 「アニメにしたいコト」
  • アニメにしたいコト
  • アニメを見てもらいたいひと
  • 2日目 アニメにするコトのグループ話し合い
  • ワークシートC 「ブレスト話し合いシート―アイデアノート」
  • しょーたさん(グループA)とりくさん(グループB)が話し合いの進行と書記を兼ねた。
  • アニメの先生(いがきさん)と学びのMCはグループを巡回しながら、参加者からアニメにしたいコトとしてキーワードと3W(だれが/なにが、いつ、どこで、なにをする)を引き出すようにグループリーダーを支援した。
  • 両グループとも、ワークシートCに記録せず、模造紙ブレスト、模造紙に参加者ひとりひとりが興味あるコト/モノやアニメにしたいことを書き出した。
  • 記述は文字だけでなく、絵でも表現された。
  • 2日目 物語を4画面に分けて、アニメの設計図をつくる
  • ワークシートD 「4画面物語シート(起承転結を絵にする)」
  • ことば、文字の情報を視覚言語(絵、アニメ)に置き換える工程でワークシートDを用いた。
  • グループAは1名が話し合いの結果を4場面の物語にして絵で表現した。
  • グループBは4名が1場面ずつ記入したが、話し合いで物語の起承転結を創り上げた。
  • 伝えたいコトをアニメにするために(アニメ=視覚言語でどのように表現するか)情報収集をおこなった。   調べ学習資料で調べ、インターネットで検索。黒目川の先生 こばやしさんやアニメの先生 いがきさんに質問した。
  • 調べ用PCを準備したが利用されず、各自がスマホで検索した。
  • 産業文化センターの建物内に市立図書館があるが、ワーク進行の時間が少なくて図書館を活用できなかった。
  • 3日目 ふりかえり
  • ワークシートE 「発表とふりかえり」
  • グループリーダーのしょーたさん(グループA)とりくさん(グループB)が話し合いの進行と書記を兼ねた。

5.参加者の感想、スタッフのワークショップ評価

参加者の感想

  • 1日目 参加者アンケートの回答より
  • Q1 川まつりは
とても楽しかった 5楽しかった 1ふつう 0つまらなかった 0
  • Q2 川の石のアニメつくりは
とても楽しかった 5楽しかった 1ふつう 0つまらなかった 0
  • Q3 説明は
わかりやすかった 6ふつう 0わからなかった 0
  • Q4 聞きたいこと、意見などがあれば自由に書いてください。
  • 昔の人は石と石をぶつけてつくっていた。とてもむずかしそう。かめかっこいい。
  • 石だけで水の中に石がぽちゃんと入るアニメはできますか。移動しているところなんかもつくってみたいです。
  • 次回が楽しみ。
  • (ワーク中の発言より) 小6生から黒目川で遊んでいる。今日捕ったさかなは前に捕ったものばかり。さかなは捕り尽くした。
  • 2日目 参加者アンケートの回答より
  • Q1 グループの話し合いは
とても楽しかった 6楽しかった 2ふつう 0つまらなかった 0
  • Q2 アニメの練習は
とても楽しかった 5楽しかった 3ふつう 0つまらなかった 0
  • Q3 説明は
わかりやすかった 8ふつう 0わからなかった 0
  • Q4 聞きたいこと、意見などがあれば自由に書いてください。
  • いろんなキャラクターを見れたのでたのしかったです。
  • 次回のアニメ制作が楽しみ。

3日目 参加者アンケートの回答より

  • Q1 黒目川クイズは
わかりやすかった 6ふつう 1わからなかった 0
  • Q2 アニメの制作は
とても楽しかった 6楽しかった 1ふつう 0つまらなかった 0
  • Q3 アニメの発表とグループのふりかえりは
とても楽しかった 6楽しかった 1ふつう 0つまらなかった 0
  • Q4 ワークショップの3日間で一番おもしろかったことを書いてください
  • きれいな青い石。
  • アゲーということばをアニメでだしたこと。ぶたいをつくったこと。
  • 全部。とくにみんなとかつどうしたこと。
  • アニメ作り。
  • みんなでアニメーションが作れたのでよかったと思う。
  • アニメの制作が一番楽しかった。
  • Q5 聞きたいこと、意見などがあれば自由に書いてください。
  • らいねんもこのきかくをやってください。
  • また、思い出をアニメにしたいです。
  • ワークショップに参加して、とても楽しい思い出になりました!! ありがとうございました!! 
  • 3Dの作品の作り方がしりたいです。
  • 全体的にとても楽しかった。

スタッフのワークショップ評価

  • 回答者 5名:黒目川の先生1名、グループリーダー2名、アニメつくりの先生1名、運営1名
黒目川WS2022
黒目川WS2022
黒目川WS2022

6.主催者のふりかえり-目的達成の自己評価

参加者の達成目標

  • 3つの目標「黒目川に親しむ」、「子どもと地域の大人たちがいっしょに楽しむ、学ぶ、話し合う」、「活動で見たこと、知ったこと、考えたことをグループでアニメにして発表する」は、参加者のアンケート回答とグループふりかえりの発言から概ね達成したと考えられます。
  • 「アニメをつくりたい」というモティベーションが参加者を初対面者とのグループワークに導き、上記目標を達成させたと考えられます。
  • グループリーダーの東洋大学生2名はファシリテーター訓練を受けておりませんが、本事業以前から黒目川の魚類調査や黒目川に親しむ会の諸活動に参加しており、今回の川あそびの先生を依頼しました。両名は参加者と共に川まつりに参加し、学びに寄り添いながら、物語をつくる話し合いやアニメ制作に加わり、”次にすること”をアドバイスして完成に導き、参加者の達成感を高めました。

主催者の目的

  • 学びとまちづくり、子どもと大人の交流:川まつり実行委員会との協働により実現できました。参加者1名は日ごろから黒目川でさかな獲りに親しみ、美術にも長けて、黒目川の先生 こばやしさんの勧めで参加しました。他の参加者に黒目川やさかな獲りの情報を提供するなど活躍してくれました。
    • 一方、参加者から「さかなが捕れなかった」という声があり、川での活動時間を増やしてもよかったと考えられます。次回は川まつり参加を長くする、2日目にも川に行くなど、川の先生と共に学ぶアクティビティを検討します。
  • 伝えたいコトを物語にする、アニメの発表とふりかえり:黒目川に初めて訪れた参加者は川まつりを楽しみ、「黒目川の良い所を宣伝したい」とグループワークに励みました。川まつりで実際に川に親しんだ記憶は物語つくりとアニメ制作で参加者に定着したと考えられます。
  • 広報:参加者と保護者の反響から、アニメーテッドラーニングへの理解が深まったと推察します。しかし開催地の市立小中学校の対象児童生徒全員にチラシ配布をしたものの申込者が定員に達せず、アニメーテッドラーニングの広報の充実をひきつづき図ります。

本事業の成果

  • 1)アニメーテッドラーニングのプラス・スパイラルの実証
  • 社会活動でプラス・スパイラル「遊んで体験して考える→話し合い(学んだことの定着)→アニメ制作(学びを深める)→発表→ふりかえり→次の学び」の全行程を実践し、子ども向け活動での実効性が確認できました。
  • モジュール構成のプログラム
    • アクティビティを15分、30分、45分のモジュールで構成した。
    • アイスブレイクは体と創造力を使うアクティビティを複数おこなった。異年齢・初対面の参加者が仲間意識を持つのに役立った一方、川の学びにつながるアイスブレイクをより多く取るのも良いと考えられる。
    • 「内容が多く慌ただしかった」というスタッフ感想はあったものの、モジュール型アクティビティの連続は参加者に緊張感を維持させた。
  • 学校授業1コマ・45分できるアニメーテッドラーニング
    • 物語つくりの話し合い、アニメの素材作成、コマ撮りの時間はそれぞれ学校授業1コマ・45分間を目安とした。3日目の素材作成とコマ撮りの時間管理を厳しく行った。
    • 学校でも単元学習や行事学習後のアニメ制作と発表は学びを深め(定着させ)、子どもが考えなどを表出できると見込める。
  • 2)文字情報を視覚言語へ置き換えるプログラムとツールの実証
  • ワークシート記入とミニ発表で体験したコト、学んだコト、伝えたいコトの定着:参加者にキーワード、4W物語(だれ/なに―いつ―どこで―なにをする)を意識させ、気分だけで作画しないように指導しました。
  • 模造紙ブレスト:ワークシートC「ブレスト話し合いシート―アイデアノート」は難易度が高いためグループリーダーに記録を任せ、参加者はテーブルに広げた模造紙に伝えたいコトなどを書き出しました。
    • 視覚言語化のブレスト:模造紙には絵も描き込まれ、考えの視覚言語化を促した。
    • 参加者がそれぞれのこだわりと興味対象を模造紙に表現し、グループリーダー、アニメの先生、学びのMCがタイミングを見計らって「ひとつの物語」へと導いた。
  • アニメの設計図 ワークシートD「4画面物語シート」:各人の構想やイメージ絵をグループで「ひとつの物語」にするのに「4画面物語シート」は有効でした。
    • 模造紙ブレストの前に次の3点を説明し、小学生制作の2コマx4画面アニメ「さかな釣り」を見せた。
      • 2コマを組み合わせて4場面のアニメにする「2コマx4画面物語」(初心者が取り組みやすく、制作時間を短縮するため)
      • 伝えたいコトは、見るひとの注目を集めるようにすること
      • 注目を集めるには「動き」をつけること
    • コマ撮り前に、4画面物語シート記入で、なにを、いつ、どこで、どのように動かすかをライムラインに沿ってイメージさせた。
  • 以上より、弊法人が共同研究者と開発してきたツールが一定程度有効であることを実証しました。

指導者と学習者のアニメ制作経験知

  • アニメの先生 いがきさんにはアニメ制作の技術面でグループリーダーと学びのMCを補助してもらい、アニメーテッドラーニングにおける「学びの先生/ファシリテーター」と「アニメの先生」の関係を検証しました。
    • アニメの先生は1日目の川まつりに参加できず、川での体験を参加者と共有したグループリーダーがグループ活動では参加者と共に考え、アニメをつくり、発表とふりかえりをおこなった。
    • 物語つくりの話し合いとアニメ制作では、アニメの先生が2つのグループを回り、的確な技術アドバイスをおこなった。また事前準備は、アニメの先生がカメラ設営を行った。
    • アニメ概論の説明は少なくした。コマ撮りアプリ「ストップモーションスタジオ」は小学生でも直感的に操作できるため、参加者はアニメ制作初心者であったがアプリやタブレットのカメラ操作の指導は軽易に留めた。またアニメの概論や制作テクニックの指導も極力省いた。
      • 1日目と2日目に、「カメラを通すと対象物がどのように写るか」を体感するアクティビティ(石のコマ撮り、仲良しピクシレーション)を入れた。
    • 本制作の前に、アプリでテスト撮影する時間を確保できると良かった。
    • 参加者の気づき:発表で別グループのアニメを見て「アニメ表現で、こんなこともできる」と参加者が気づき、プラス・スパイラルとなった。
    • 学校や社会教育活動の学びにアニメの先生が補助役として加わる場合の「学びの先生/ファシリテーター」と「アニメの先生」の協働はこれからも研究を深めたい。
  • アニメで表現することがわたしたちの日常に浸透すると、学びにアニメ制作と発表を取り入れやすくなります。
    • 「伝えたいコト」をアニメで存分に表現するには、視覚言語の表現力やアニメ制作技能の向上が重要。
    • 学習者と指導者(教員、社会活動家など)が言語・文字だけでなく、アニメを含む多様な視覚言語で「伝えたいコト」を的確に表現できるように、アニメーテッドラーニングのプログラムとツールを改善しつつ、アニメ制作を日常に浸透させるパートナーシップを広げたいと考えています。

7.協力団体 黒目川に親しむ会のふりかえり

  • 川に関する理解が広がる活動の仕方がいろいろあると感じました。アニメーテッドラーニング、アニメ制作のワークショップには初参加で”発見”がありました。
  • 来年も双方の条件が合えば、アニメーテッドラーニングとの協働を検討したいと思います。
黒目川WSチラシJPG


令和4年度子どもゆめ基金 子ども体験活動 助成活動「アニメで考える、伝える、わたしたちのまちと未来―黒目川で遊んで、学んで、想いでをアニメにしよう!」(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)


本ワークショップは、アニメーテッドラーニングの日本における普及促進を目的とし、一般社団法人アニメーテッドラーニングらぼが文化学園大学 文化・住環境学研究所との共同研究による成果を基に企画運営いたします。アニメーテッドラーニングの普及促進やその実践のためならば、弊法人の許可なくこのページのコピーや転載ができます。その際は出典(本サイトURL等)と下記のコピーライトを明記してください。

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