- オンラインワークショップ「アニメで、アイデアを伝える-高校生と日本語学習者のアニメーテッドラーニング 2024」(活動期間:2024年9月29日~2024年12月22日)で作成したメッセージアニメーションです。
- 本成果報告に掲載する図版、文章、動画等の著作権は一般社団法人アニメーテッドラーニングらぼかつ本ワークショップの参加メンバーが保有しており、無断転載・無断使用・無断改変を固く禁じます。
- チーム:MIXじゅーす
- メンバー:なつき(日本在住)、はな(日本在住)、ふー(日本在住)、すず(日本在住)、くりこ(中国在住)
- グループリーダー:かな(武蔵野美術大学)
- 担当:
- キャラクターデザイン(みずき)、撮影:なつき
- 小道具、撮影リーダー、みずきの声:はな
- 小道具、撮影、音声:ふー
- 小道具、撮影、音声:すず
- 編集、キャラクターデザイン(小雨)、小雨の声:すず

なつき、くりこ、すず、はな、ふー、大学生リーダーのかな
- 伝えたいコト
- 伝えたいコト
- プロット(あらすじ)
- メッセージアニメの探求プロセス
- ファイナルプレゼンテーション-5日目
- 終了後アンケート回答
- ※本成果はワークショップの実施報告(概要、プロセスなど)と併せてご覧ください>>http://alljp.org/report-ws4youth2024
- ※本記録はプライバシーの保護などのために事務局が編集しています。
伝えたいコト
伝えたいコト
- 中国と日本のキャラクターが同じ空間で生活することにより、水に対しての価値観や文化、使い方の違いを知る。
- 全体での情報共有やグループの話し合いを通して中国と日本の水にまつわる違いをたくさん発見することができて面白かった。
- そこで、ふたりのキャラクターが一緒に行動しながら知っていくという交流の流れに合わせて、水に関する文化の違いを表現した。
プロット(あらすじ)
- 中国の小雨(シーアォユウ)が日本に来たが雨の中で途方に暮れる。みずきが通りがかり、家に小雨を招いて、温かい風呂に入るように促す。
- 風呂、かき氷、水道水を冷たいまま飲む・飲まないといった違いを知る。一日を思い出しながら、ふたりは眠りにつく。
メッセージアニメの探求プロセス
ワンページャー
- 1日目(9/29)に、自己紹介と共に宿題のワンページャーを発表した。
- ワンページャーは、2つの質問の答えをイラスト、写真、オノマトペ、記号、記事切り抜き、テキストなど、可能な限りの表現を用いて1ページ(A4程度1枚)にまとめる。エビデンス(出典など)を表示することとした。
- 質問1 わたしが飲んでいる「水」
- 質問2 気になった「水」のニュース(新聞、ネット、書籍、伝聞など)
- なつき、ふー
- はな、すず
- くりこ
- かな(大学生リーダー)
アイデアノート
- 2日目~3日目 ひとりひとりの関心事からグループのメッセージへ
- メンバーが関心を持つキーワード、5W1H、あらすじ、伝えたいコトを整理した。
- アイデアノート記録(記録:ふー、すず)
話し合いの記録、水の文化・歴史・循環に関する探究
- 大学生リーダーのかなが、1日目から「miro(プロジェクト管理アプリ)」を用いてグループ内の議事録と情報を共有しながら、メンバーに探究を呼び掛けた。
- 1日目 議事録
- 2日目 議事録
- 3日目 議事録
- すず 水に関するリサーチ(miro 10月末時点)
- かな マインドマップ(miro 10月末時点)
- Slack 2024.10.31 かながポストした
- @channel 参考までに今日は物語の構成についてのtipsを共有します。
- みなさんの考えてくれた物語のアイデアは中国と日本のキャラクターが登場しますね。
- 複数の人物に焦点を当てて物語が展開するものを群像劇といいます。miroに群像劇の定義と参考事例のメモを貼りつけておきましたのでぜひ見てみてください。
- そして、中国と日本の二つの視点があるということはそれぞれの違いや共通点がポイントになってくると思います。ここは物語を考える上で明確にしておいた方が良いです。主人公となるキャラクターが複数いるということはそれだけ物語が複雑になるため、伝えたいメッセージが伝わるようにするには要点となるポイントを見極める必要があります。ここがブレると何がいいたいのかわからない、伝わらないという事態が起きてしまいます。箇条書きで大丈夫なのでメモをしておくと良いかもしれませんね。
- 今回の物語はシンプルに起承転結させるだけでなく日本と中国を対比させているので少し難しいかもしれません。でも、各々楽しめるポイントを見つけて取り組んで欲しいです。
中間発表
- 4日目(11/10)、伝えたいコトとメッセージアニメの計画を発表し、講師のアドバイスを受けた。
- 日本のメンバーが発表スライドを作成し、はなとなつきがプレゼンテーションした。
- <中間発表の採録>
- はな:
- グループ3は日本と中国が合わさった構成。
- 水についての話し合いで、「循環」、「歴史」、「文化」が共通の話題として出てきた。日本と中国で「循環」、「歴史」、「文化」を対比しながらアニメーションを進めるストーリーを考えている。
- キャラクターの紹介。
- なつき:
- 日本と中国のキャラクターがある。
- 日本のキャラクターは、みずき。
- みずきの相棒として、魚の子ども。名前はまだ決まっていない。
- 中国のキャラクターは、小雨。
- ストーリーボード。
- なつき:
- 最初にタイトルコール。ふたりのキャラクターが対話する形で進む。
- 最初にキャラクターの紹介。
- 3つの話題、「循環」、「歴史」、「文化」を取り上げる。目次を提示して、ひとつずつ進める。
- 日本のターンと中国のターンを見せながら「循環」、「歴史」、「文化」を紹介する。
- 最後はふたりが「日本と中国で違うことが分かったね」という感じでまとめて終わる。
- 事務局:
- 「mixじゅーす」はグループの名前か?
- なつき:
- はい。
- 事務局:
- くりこさん、中国のキャラクター「小雨」の読み方を教えて。
- くりこ:
- シーアォユウ。発音を日本語でどのように書くか、よく分からなかった。
- 事務局:
- はるちゃんがチャットに「しょーゆう」と書いてくれました。
- <<中間発表に関する講師コメント(感想、アドバイス)>>
- はせ:
- このアニメで伝えたいメッセージが知りたい。
- なつき:
- 日本と中国の違い、(水の)「循環」、「歴史」、「文化」の対比をして、水に関する情報として違いを伝えたい。
- はせ:
- 最初のワンページャーでみんなが出した、例えば「中国では生水を飲まない」とか?
- なつき:
- そんな感じ。
- はせ:
- 教材ビデオ「Think Water」で見た、怖い水、災害や自然現象も入るのか?
- なつき:
- 水に関するプラス面、明るい感じで進めたい。歴史や文化の話しになる。
- はせ:
- 中国のくりこさんと話し合いながら、共通項か違いかを掘り下げる作業をするのか?
- なつき:
- はい。
- スー:(表現について)
- アニメの専門家ではないが、気になったのは、「目次」が入るとあったが、アニメを見ているひとが世界に入り込む時に現実世界に戻されるような気がした。目次なしで、表現したいことをつなげる方が自然ではないか?
- のんき:
- 目次があると、ストーリーを伝えるより、チュートリアルのような雰囲気になる気がする。
- のんき:
- キャラクターデザインができているから、キャラクターの設定、例えば「恥ずかしがり屋」とか、どういうキャラクターか決めると、話しが面白くなるだろう。
- <<中間発表後のグループ話し合い>>
- さとー:
- 話し合いのバックグラウンドがあり、中国と日本の違いにフォーカスするのは分かった。
- テーマの「循環」と「歴史」と「文化」はとても大きい。いろいろなタームを中国と日本それぞれに表現したいとのことだが、これからすべきことはフォーカスすることを絞ること。
- できあがりのアニメーション(の尺)はとても短い。短い時間で伝えねばならない。
- 短編映像で一番重要なことは細部だ。「ここのディテールを見せたい」というところを、全体のイメージというより、ディテールにこだわった方が分かりやすい。
- 例えば「文化」、「歴史」、「循環」という大きなことばを伝えようとすると、とても長く掛かる。そうではなく細部だ。みんなが気づいたことの細部、例えば「蛇口の水をそのまま飲めない」というトピックでも良い。それを丁寧に描くと伝わる。「蛇口の水を飲めないの!?」という、素朴な驚き、細部をそれぞれのトピックにつき1個。どの1個を描くかが重要。
- みんなが気づいたこと、発見したことをちょっと拡大して、誇張しても良いので、そのように3つ見せると考えると分かりやすい。
- バックグラウンドに大きなテーマがあるのは良いが、描いて見せるのは細部、細部の魅力。「このひとたちは、こんなことを発見したんだ」と見せる。
- 大きな流れを変えなくても良い。3つのタームをどのように描くかという、こだわり。
- 面白い発見、発見したことをどうやったらアニメで面白く伝わるかにエネルギーを使う。
- かな:
- ストーリーの説明的なところが気になった。授業の動画を見ているようだった。
- いまの絵コンテでは、ストーリーが見えてこない。日本と中国の違いを組み合わせるのが難しくて説明的になってしまうなら、日本だけ、中国だけと分けて考えて、それぞれ4コママンガのように、それぞれの起承転結を考えてから組み合わせる、とか。
- ポイントは説明的ではない、ストーリーにすることと思う。
- シンプルになにを伝えたいかを気にしつつ、ストーリーの起承転結を考えたら、どうか。
- さとー:
- とても良いアドバイス。ストーリーの起点になる設定を考える。例えば、小雨とみずきが喧嘩をしているとする。なにを喧嘩しているか?そうしたら、文化、歴史、循環などの具体的なことが起こり、それを見せる。こんな見せ方もある。
- つかみ方として、ふたりが言い争っている。なんだろう?(とつかむ)。それから、中国と日本の違い。あるいは、どちらかに特化して見せる方法もある。なにが起こっているのか?という(疑問の)訴求力。
- 大きな方針を変える必要はなく、どう見せたら、短い時間に3つくらいの話しを見せられるか?が、クリエイティブなところ。
- なにが起こると、見ているひとがふっと思うか(見つめるか)。
- なにが起こった?→なにしているのか?→言い争いがある→水について、文化について・・・というような絵解きのやり方がある。
- プレゼンテーションが学習発表のように段取り的に見えたが、アニメーションは結果から見せるのもある。
- いろいろやり方を考えてほしい。
- かな:
- キャラクターを詳しく聞きたい。みずき、少雨は水の妖精か、人間かなど、ここで話してほしい。
- なつき:
- みずきは(水の)妖精。水なので、性別は決めたくない。性別に関係ない名前の「みずき」にした。
- 水で遊ぶのが大好きな、明るい子。日本に昔からいる(妖精の)感じ。表情豊か。明るくて元気という設定。
- かな:
- 小魚は、(みずきの)相棒か?
- なつき:
- 小魚のデザインをしたメンバーが欠席で、細かい設定が分からないが、みずきと仲良く、昔から一緒にいるイメージ。
- くりこ:
- 小雨は中国の水の象徴の擬人化、キャラクターとして考えた。女の子。冷静。冷たいひとではない。活発、優しい。
- デザインは、小雨はたぶん「人間」ではないと思ったので、現代的ではなく、ちょっと昔のデザインにした。
- かな:
- それぞれ(の衣装は)中国と日本の伝統的なデザインで良い。
- キャラクターの設定を踏まえて、ストーリーをブラッシュアップしよう。
- 絵を見ながら話したい。プレゼンの絵コンテを共有できるか?
- なつき:
- やってみる。(しばらく操作で中断)Miloに貼り付ける。
- かな:
- 講師の講評を、まず話し合おうか?
- なつき:
- 先生たちが言うように、文字とか、「いまはこうだ」というように区切ってしまうと、機械的というか、教育で使うような、堅苦しい印象になる。文字を余り用いず、自然に進むアニメーションにしてみる。
- はな:
- (「文化」、「歴史」、「循環」)3つで考えようとすると難しいかも、と思った。
- ひとつのものから徐々に膨らませる方がストーリーの流れも分かりやすくなると思った。
- ふー:
- 小さいところから膨らませるのが良いと思った。
- くりこ:
- ひとつの話題を詳しく説明した方が良いと思う。
- かな:
- 中国と日本の違いを見せる。物語のヒントとして、具体的な違いはどんなことか、聞きたい。
- なつき:
- 中国と日本で水の捉え方が違う。具体的にはまだ言えないが、水の捉え方の違いが面白いと思った。
- はな:
- 歴史にすると大きくなって、やることが多くなり過ぎる。文化の違いは伝わりやすいと思う。
- ふー:
- 水の飲み方の違いが面白い。
- かな:
- くりこさん、日本との文化の違いで面白いと思うことは?
- くりこ:
- 中国の生活習慣の違いがある。文化にするなら、中国の水の文化を調べて、みんなに伝える。
- かな:
- 中国と日本の違いを調べても面白い。
- 水の飲み方の違いなら、ふたりのキャラクターが喧嘩しているところから始める。水を沸かさずに飲むなら、沸かしていない水を出されて、「沸かしてない水!」と反応し、それが切っ掛けで喧嘩になる、とか。
- なつき:
- かなさんの進め方なら、きれいにまとまりそうだ。
- はるちゃん:
- 中国と日本の水の違いのひとつに、入浴で、湯舟を使うか、使わないかがある。
- わたしが中国へ出張すると、ホテルにシャワーしかない。日本人はホテル予約時に「湯舟があるか?」と尋ねる。
- 武漢も、湯舟を使わない文化。
- 日本は、湯舟を使った後、水がもったいないから洗濯したり。そのためのホースをホームセンターなどで売っている。
- くりこさんは知らないのでは?
- 武漢は「スープ」をよく飲む。いろいろな美味しいスープがある。
- 日本で「スープ」といえば、味噌汁やお吸い物の2種類くらいしか思い浮かばない。
- 中国、武漢ではいろいろなスープが出てきて、すごく美味しい。
- くりこさんに聞いてみて。
- さとー:
- はるちゃんが話していたことがディテールの面白さだ。
- 具体的な違いから、なぜ湯舟がない?なぜ水道水を沸かさずに飲むのか?とか、素朴な発見、「どうして?」となった時に、喧嘩、言い合いの中で(理由が)分かってくる。
- 切っ掛けは、ディテールの「どうして?」から発する。ひとつのメッセージなる。
- 小さな発見、驚きを膨らませると、みんなの驚きを大切にしてほしい。
- かな:
- 中国と日本の違いを見つけるには、くりこさんと日本のみんなが話し合い、気になることや疑問点をおしゃべりするのが大事。
- (以下、話題になっているスープの写真をウェブ検索して画面共有)。
- なつき:
- 武漢ではスープにいろいろな種類があるとのこと。具体的に知りたい。
- くりこ:
- いろいろある。日本にないなら、対応する(日本語の)単語があるか分からない。辞書で調べてみる。
- はるちゃん:
- 例えば、魚と豆腐のスープは?ハスとスペアリブのスープは?他にもあるでしょ?
- くりこ:
- 武漢は、ハスの根のスープが有名。朝ごはんで、「ニジョウ」を飲む。
- はるちゃん:
- 「ニジョウ」? 「甘酒」。武漢では朝ごはんで、甘酒を飲む。
- 日本とは違うかも知れないが、(同じ)発酵文化だ。
- 武漢は水が多く、米をたくさんつくる。
- くりこ:
- はい。
- はるちゃん:
- 武漢は「米と魚のふるさと」と呼ばれる。
- とにかく水、湖、川が多い。大きな河は揚子江。それ以外にもいっぱい川がある。
- 米の文化では、武漢と日本は共通している。違いだけでなく、そこも面白いのでは?
- 日本のメンバーは、朝ごはんで甘酒を飲むのを、どうか?
- なつき:
- 甘酒は、(年始の)初詣などの特別な日に飲むから、牛乳感覚で毎日飲むのを知って驚いた。
- くりこ:
- 武漢の食堂でも甘酒を売っている。毎日飲んでいる。
- なつき:
- 食堂で朝ごはんを食べるのか?
- くりこ:
- 朝は6時半か、7時半から、学校の食堂で朝ごはんを食べる。
- なつき:
- 初めて知った。
- くりこ:
- 中国は、一日中ほとんどの時間は学校で勉強している。1日3食、学校の食堂で食べる。
- はるちゃん:
- トマトと卵のスープもよく出てこないか?
- くりこ:
- 学校の食堂で、昼ごはんには出てくる。
- はるちゃん:
- 美味しくて栄養があり、誰でもつくれる。
- くりこ:
- 海苔のスープも多い。

- はるちゃん:
- 生水を飲めず、沸かしてのむから、食事ではスープで水分を摂ると、わたしは解釈している。
- なつき:
- スープの味付けは?塩味?出汁はあるのか?
- はるちゃん:
- くりこさん、どうぞ。お互いにおしゃべりして。
- くりこ:
- 学校の食堂では、なんのスープにも胡椒を入れる。塩と胡椒。なんでも辛い。
- はるちゃん:
- 武漢の料理が辛いからか?
- くりこ:
- いいえ、わたしの学校の食堂だけ。理由は分からない。
- 武漢の普通の料理は辛くない。
- ふー:
- 日本の朝食を紹介する。中国に「ふりかけ」はあるか?
- くりこ:
- ふりかけ?(辞書で調べる)
- 食べたことがない。辞書で調べたら、ふりかけはご飯(米)と一緒に食べるとある。全然食べたことがない。
- 日本に行ったら、たべてみたい。
- ふー:
- 「のりたま」がおススメ。
- かな:
- 中国に「かき氷」はあるか?水を凍らせたお菓子。
- くりこ:
- ある。
- かな:
- 古くからあるのか?
- くりこ:
- 中国のかき氷は、ミルクのアイスでつくる。
- かな:
- 水を凍らせたのではない?
- くりこ:
- ほとんどミルクでつくる。とても美味しい。かき氷が大好き。
- かな:
- 日本のかき氷は、水を凍らせて、削り、甘いシロップを掛ける。
- ミルクを凍らせたかき氷は、おしゃれな店にしかない。
- くりこ:
- それも食べてみたい。
- かな:
- ぜひ食べてみて。
- はな:
- これまで話した内容で思いついた。中国の小雨が、日本のみずきの所に泊まりに来て、そこで出される水や風呂から文化の違い・・・。
- なつき:
- 風呂、水を飲む(違い)を、一緒に生活する中で、「なんで、こうなの?」と疑問とか・・・、なんて言えば良い?
- はな:
- 違いが見えたから、食い違いが起きる。
- さとー
- いまのアイデアは具体的で良い。
- 例えばホームステイみたいに、小雨が日本のみずきの所に泊まりに来ると、一日の朝ごはんから夕方までの流れで、いろいろな違いがあり、「なんで?」となる。
- 文化や歴史の違いが、ふたりの具体的なやり取りの中から見えてくるのは、良いアイデア、面白い。
- どのようなことが起こるかを考えて、つくり上げると良いだろう。
- さとー:
- 出来上がりは2分くらい。メインのビジュアルとして、これとこれとか、3つでも良いが、一番見せたいビジュアルのイメージ。例えば、風呂で驚く、スープや食事の材料に驚く、とか。水の飲み方で驚く、とか。
- メインのトピックを具体的に決めれば、みんなのアイデアを入れやすい。
- なつき:
- 考えてみた。夜が良いかも。夜なら、食事や風呂の話しがある。物語が発展できそう。
- さとー:
- こういうアイデアを出していくと良い。もうじき(メインルーム)に戻らないといけない。
- 今後の段取りをまとめよう。いつまでに、誰がなにをするか話し合おう。
- かな:
- 日本のメンバーは11月に美術展で忙しいと聞いた。みんなの予定を加味してスケジュールを決めたい。
- (miroの共有)
- 今日は11月10日、12月22日にアニメーション提出。
- 事務局:
- あと30秒で戻る。
- かな:
- Slackで相談しても良い。話し合いが必要だろう。
- (延長の話し合い-15分間)
- かな:
- (ふーは帰宅) 残りのみんなで、これからする作業を話し合おう。
- なつき:
- 話しが変わるから、絵コンテをつくり直したい。
- かな:
- 中国と日本の文化の違い、くりこさんとおしゃべりしたい、聞きたい質問はあるか?
- なつき:
- 武漢の夕食の写真をSlackに挙げてほしい。
- くりこ:
- 分かった。
- かな:
- スケジュールはSlackで。Slackを読んだら、リアクションしてください。お疲れさまでした。

- <<グループ話し合いの議事録>>
- ワークショップ終了後、かなが議事録をSlackで共有した。
- みなさんお疲れ様です。講評やおしゃべりを通して色々発見やアイデアが湧いてきたのではないでしょうか??
- 中国のスープのお話面白かったです。甘酒を朝ごはんに食べるのも驚きです!
- 今日の議事録です。講評で言われたことやみなさんのアイデアを箇条書きでまとめています。間違っていたらここ違ってるよ!と教えてくださいね。
- 今回の発表を聞いて、みなさんが物語の主題にしたい中国と日本の違いの具体的なエピソードがまだ決まっていないように感じました。ぜひ引き続きスラックで日本のなつきさん、はなさん、ふーさん、すずさんと中国のくりこさんとでおしゃべりしてみてくださいね。
- また、これからの制作スケジュールについても順次決めてください。
- 議事録にアニメ制作する上での役割を大まかに書き留めていますので参考になるといいのですが。
- 余談ですが先日、洪水で水没した街を猫が冒険する映画『Flow』を見つけました。今回のアニメ制作で参考になるかは分かりませんがもし興味があれば覗いてみてくださいね。
- 日本では来年3月に公開予定だそうです。
- トレーラーのURLはこちらです→ https://www.youtube.com/watch?v=ZgZccxuj2RY
- 映画やアニメって見てるとワクワクしますよね。
- 魅力的なビジュアルや豪華なキャラクター設定もその要因ですが、今回皆さんのアニメ制作では水を通してみなさんが興味を持ったことがアニメの魅力になると思います。これはどんな制作をする上でも忘れないでいただきたいポイントです。
- 4日目 議事録


制作スケジュール、役割分担
- 3日目(10/20)、大学生リーダー かながスケジュールをメンバーと共有した。
- しかし、日本のメンバーは学校行事、定期試験、部活動のため、11月中旬から12月中旬まで活動ができなかった。
- 12/13、かなの提案でメンバーと共にZoom打ち合わせをおこない、制作スケジュールの調整をおこなった。
- しかし、くりこがZoomアプリの不調のため話し合いに参加できなかった。
- 役割分担について、くりこはSlackに自分ができることを返した。
- 絵コンテより線を描くのと色を塗るのが少し上手です。必要なら簡単な編集仕事もできます。音づけはしたことがなくて、具体的は何をすればいいのかよく分からない。
- かながSlackで共有した、Zoom打ち合わせメモ
- くりこさんにお願いする作業は以下の項目になりそうです。
- 日本のメンバーが絵コンテを作ってくれるので、連絡を待ちましょう。
- 日本のキャラクターはなつきさんとふーさんが、背景や小物ははなさんとすずさんが作ってくれます。
- 効果音や人形を動かしたアニメーション撮影は日本のメンバーが作ってくれるようです。
- @くりこ
- ・中国のキャラクターの紙人形のデータづくり
- (絵コンテがなくてもできる作業なので、さっそく作り始めて良いと思います。はなさんが送ってくれた動画を参考にしてみてください。)
- ・動画の編集
- ・中国のキャラクターのセリフ読み
- 何かわからないことや相談したいことがあればSlackでみんなに聞いてみてください。
- 17日と20日も午後からzoomで話し合いをすることになりました。くりこさんもこの日程は空いていますか?
- 12月17日と20日、メンバーと大学生リーダーがオンライン打ち合わせをおこなった。
- やることリスト
- 12/17打ち合わせ後、かながSlackで共有した。
- アニメーションで使う人形・小物のデータ制作
- ・みずきの紙人形のデータ(日本のメンバーが作る)
- ・小雨の紙人形のデータ(くりこさんが作る)
- ・小物・背景
- スープの鍋、お風呂(浴槽のみ?お風呂場の背景も?) → くりこさん
- 絵コンテのアングルを参考にしてデジタルで絵を描いてください。
- そのほかの小物や背景 → 日本のメンバー
- アニメーションで使う人形・小物のデータ制作
- 動画制作のやること
- ☑️絵コンテ
- ・アニメのタイトルを決める
- ・環境音の録音
- ・セリフ音声の録音
- ・アニメーションの撮影素材
- ・動画編集
- (アニメーションの撮影素材、録音した音声を組み合わせてください。
- オープニングやエンディングにタイトルとクレジットを入れてください。)
- ・発表用資料の用意
- (絵コンテのPDF、制作風景の写真、このアニメーションで伝えたいことを言語化して
- 動画制作のやること
- PDFにしたものなどがあれば最低限良いかと思います。)
ストーリーボード
- アニメの設計-アイデアノートで整理したコトを視覚言語に置き換える。
- 12/12、4日目の中間発表講評を受けて、なつきがストーリーの流れを整理してSlackで共有した。

- 12/16、はながストーリーボードを更新して、共有した。。
デザイン キャラクターや背景のデザイン
- 11月上旬、日本と中国の主人公の基本デザインができた。
- 日本のメンバーが日本の「みずき」、中国のメンバーが中国の「小雨」をデザインした。

- <<紙でつくるキャラクターのパーツ作成>>
- 12/13、はなが、インターネットから「紙人形を作ろう」という、コマ撮りアニメに使える紙人形のパーツ作成チュートリアル(下記)を教えて、キャラクターのパーツ作成が始まった。
- 12/15、はなが、くりこにSlackで「作ってもほしいもの」を依頼した。

- 12/16
- なつき:
- こんな感じでつくってます!

- 12/17
- はな:
- 作って欲しい小雨の紙人形のパーツの詳細です。
- こんな感じで分けてパーツを作って欲しいです。
- これの横を向いたキャラクターのパーツも作ってください。

- 12/17
- くりこ:
- 描いてみた,下絵は大体こういう感じでいいですか?
- 分けたパーツは後で描きます。

- 12/19
- すず:
- 今の進み具合です

- はな:
- みずきの制作過程です。(パーツを動かしているビデオをつくり、そのビデオでキャラクターを動かす方法も示した)

- パーツを動かすアニメーションテストの動画>> https://youtube.com/shorts/jVt09VMSRkw
- 12/20
- くりこ:

- なつき:
- 立ち絵です。

アニメーション撮影
- アニメ撮影、録音、編集もリモートワークでおこなった。
- 12/16
- はな:
- @くりこ さんアニメーションの編集は何日くらいかかりますか??
- 12/17
- くりこ:
- 編集仕事はたぶん2日ぐらいかかる…と思います。
- そして絵コンテを読みました!ページ2のお風呂の部分について、中国ではお風呂よりシャワーを浴びる方がずっと多いけど、家でほとんどゆぶねがあります。
- だから小雨の反応は「びっくりした!」じゃなくて、「あれ、毎日お風呂を入れますか?」みたいの感覚かもしれません!
- なつき:
- くりこさん学校お疲れ様です。
- 絵コンテ読んでくれてありがとうございます!
- では毎日お風呂に入ることに対して驚くという展開に変更します。教えてくれてありがとうございます。
- 12/19
- はな:
- 撮影の様子です (学校に設置した、ガラス板のレイヤーのマルチプレーン撮影台)
- 練習中です (テスト撮影の様子をビデオにして共有)

- くりこ:
- かわいい!!!
- 12/20
- なつき:
- 今できているアニメーションです!(3つの動画ファイルをアップロード)。
- 12/21
- なつき:
- 進捗です!(3つの動画ファイルをアップロード)
録音、編集
- 12/21
- ふー:
- いれてほしい音です。(10個の効果音ファイルをアップロード)
- 順番に雨の音、小雨が雨の中走っている足音、傘をさしている音、みずきの家まで帰っているときの足音、玄関のドアを開ける音、お風呂場のドアを開く音、お風呂のシーンに流れる音、アヒルのおもちゃが鳴る音、小雨が髪の毛を拭いている音、かき氷登場シーンの音となっています。
- 音が大きすぎないようにいれてほしいです。残りの音もすぐに送ります。お願いします。
- すず: (9個の効果音ファイルをアップロード)
- <かき氷の場面の続き>●かき氷を食べる音●かき氷が冷たくてカタカタ震える音
- <スープの場面>●コンロのスイッチを入れる音●スープを作る音●スープを飲む音
- <水を飲む場面>●水をコップに入れる音●小雨が驚く音●水を飲む音
- 最後の、二人が目を閉じて眠るシーンにこの音楽を入れて欲しいです。(1個の効果音ファイルをアップロード)
- ↑↑↑寝るシーンの音楽は8秒目あたりの、音楽がちょうどよくなる部分までを使ってください!
- ふー:
- くりこさんに録音してほしい小雨のセリフです
- ●「わたしは小雨…いいの?ありがとう…!」
- ●「え?おふろ?」
- ●「えーなにこれ」
- ●「中国では毎日は湯船につからないんだ~」
- ●「入れてくれてありがとう~」
- ●「わ~なにこれ?」
- ●「わーっ冷たーい」
- ●「中国では氷じゃないからしんせん!」
- ●「お礼にスープをつくるよ!」
- ●「中国はスープの種類がたくさんあるんだよ!」
- ●「そうだね」
- ●「えっ!!なにしてるのそれ、そのまま飲むの…?」
- ●「危ないよ!!」
- ●「そうだったんだ…びっくりした…」
- ●「中国では水はそのまま飲むのは危険だから、びっくりしちゃった…」
- ●「本当だ美味しいね」
- ●「おやすみ」
- くりこさんに録音してほしい小雨のセリフです
- なつき:
- 軽く動画繋げてます!
- もう少しで渡せそうです。
- すず:
- 今 簡単に動画をつなげているので編集は少々お待ちください
- これが終わったら 編集の仕上げ、小雨の声の録音、音声の挿入をお願いします
- みずきの声は後で私たちが入れるので、今送った音と小雨のセリフを入れてもらえれば大丈夫です
- わからないことがあれば何でも連絡してください!
- なつき
- できました!
- タイトルとクレジット(グループ名、ニックネーム)を編集で加えたり、微調整等お願いします!
- タイトルは『雨の日の夜に』です。
- なつき
- @くりこ さん 編集明日の日本時間で14:00頃に動画送ってくれると嬉しいです。お願いします。
- くりこ:
- 家を帰った!できるだけ早くします。
- 12/22
- くりこ: (音声合成した動画ファイル1つ、追加の音声ファイル2つをアップロード)
- みずきくんの録音以外全部完成した。そして、小雨のセリフの中で挿入するところが見つからない2つのセリフの音声をつけます、みずきの声の録音と挿入の途中でもし入れるところが見つかったら、これも挿入してください!
- 効果を考えて、最後の音楽をちょっと前のところから挿入した。
- なつき:
- できました!!
- @くりこ さん 編集と声とてもよかったです
- かな:
- 素晴らしいアニメが出来ましたね、みなさんお疲れ様でした。発表は誰がしゃべるか、後でリハーサルで相談しますので考えておいてください。
- みんなに見てもらうのが楽しみですね。
ファイナルプレゼンテーション-5日目(12/22)
プレゼンテーション
- スライド作成:すず
- グループ名:MIXじゅーす
- アニメのタイトル:雨の日の夜に
- なつき:
- キャラクター紹介。日本のキャラクターは「みずき」、中国のキャラクターは「小雨(シーアォユウ)」。
- みずきは、日本の仁平を着て、丁髷風の髪型。
- 小雨は、中国風の伝統衣装。「水」のリボンを付けている。
- <<アニメ上映>>
- <<プレゼンテーション>>
- なつき:
- メンバーと担当を紹介する。
- なつき:キャラクターデザイン、撮影
- はな:小道具、撮影リーダー、「みずき」の声
- ふー:小道具、撮影、音声
- すず:小道具、撮影、音声
- くりこ:編集、キャラクターデザイン、「小雨」の声
- このアニメで伝えたいことは、中国と日本のキャラクターが同じ空間で生活することにより、水に対しての価値観や文化、使い方の違いを知る。
- テーマを選んだきっかけは、全体での情報共有やグループの話し合いを通して中国と日本の水にまつわる違いをたくさん発見することができて面白かった。そこで、ふたりのキャラクターが一緒に行動しながら知っていくという交流の流れに合わせて、水に関する文化の違いを表現した。
- キャラクターデザインは前述の通り。
- 絵コンテの紹介
- 小雨が雨の中を走るところから始まる。小雨が行き場もなく困っていると、みずきが傘をさし掛ける。
- みずきが小雨を家に招く。家で、日本と中国の水の違いを描く。
- ・風呂、入浴習慣
- ・水に関する食文化:日本のかき氷、中国のスープ
- ・水を飲む習慣:日本では水道水を生で飲む。みずきが、なぜ飲めるのかを説明する。
- ふたりは一緒に就寝する。
- 制作風景
- イラストを印刷した紙を切り抜き、キャラクターの紙人形を制作。紙人形を動かした。
- 背景や小物も画用紙で作成。
- 撮影は、マルチプレーンというガラス板を使って行った。
- こだわりポイントは、キャラクターの紙人形をパーツ分けしたことで、いろいろな表現ができるようにした。顔のパーツをたくさん準備して、表情を可能にした。
- マルチプレーンのガラス板を上下させることで、遠近感を演出した。
- サウンドの説明。音はインターネットで探したものだけでなく、ひよこの人形などの身近ンなもので音を出し、砂を掻き出してかき氷の音を再現した(音を再生)。

対話鑑賞-リーダーがメンバーに質問しながら、伝えたいコト、がんばったところなどを紹介
- かな:
- 2つ知りたいことを聞きたい:
- みんなのお気に入りのシーンや場面。
- 日本と中国の身近な生活の違いを話し合り、相互に理解した。お互いの国に対して「いいな」と思ったポイント。
- なつき:
- お気に入りポイントは、寒いときに震えている様子をモールで再現したり、喜んでいるときに音符など、モノを使って感情を表現したところ。
- 中国でいいなと思ったのは、スープの種類が豊富なところ。食べてみたい。
- ふー:
- お気に入りのシーンは、コップに水がたまっていくところ。ビーズで水滴の表現をしたところが好き。
- 中国で好きな文化は、スープの種類がたくさんあるところ。
- はな:
- 好きなのは、みずきが「お風呂入っていいよ」と言いながら振り返るシーン。またみずきがスープを飲むときに口が動いて見えるように意識したから好き。
- 中国と日本の水の文化の違いで驚いたのは、中国では水道水を温めないと飲めないというところ。
- すず:
- 好きなシーンは、回想シーンで雲がもくもく出て、それまでの場面を思い出すところ。
- 中国と日本の文化の違いは、日本は冷たい水を飲むことが多いが、中国は温めてから飲むところ。
- 温かい水のほうが健康によさそうなので、私も温めて飲もうかな、と思った。
- くりこ: (ネットワーク状態が悪くビデオなしで参加)
- 好きなシーン最後。小雨が眠くなり、音楽と共に一日の思い出が出て、最後に画面が暗くなってエンドロールが出る終わりの雰囲気が好き。音楽をつけるのはわたしの仕事で、編集でもここが一番よいと思った。
- 日本の水で作ったかき氷が気に入った。本当に美味しそう。日本に行くチャンスがあったら、絶対に食べたい。
- 事務局:
- 擬音擬態音を工夫して良かった。
メッセージアニメ講師講評-5日目(12/22)
- じゅん:
- 水と人との暮らしを端的に表している。
- 水はたくさんある地域もそうでない地域もあり、住む人の暮らし影響を与える。
- どのように水を飲むか、どういう暮らしをするかという文化にも影響を与える。それが表れていて、とても面白い。
- この切り口でいろいろな国を見ていけば、いろんなことがわかるだろう。
- のんき:
- 基本的に切り紙を使って表現している。質感のある紙を使ったり、その他の材料でビーズや綿を使い、楽しくストーリーを演出したのがとても良かった。
- キャラクターのデザインも、中国と日本がよくわかるデザインで、お話がわかりやすかった。
Padlet投稿(参観者、講師、大学生リーダーなど)-5日目(12/22)
- 身近なところから考えることでの説得性
- アニメーションのテーマが、メンバーそれぞれの生活の身近なところから発想しているところがいいポイントだと思います。歴史など調べたことをテーマにしてもいいですが、こういった自分達の経験や実感を交えてテーマを伝えることでより説得力のあるアニメーションになったと思います。
- こうして見たり聞いたりしたこと全てが、みなさんの人生をより豊かなものにしていくんだと思います。
- はじめのシーンで、ビーズの水滴が落ちるところから、とてもきれいだな!と思いました。
- キャラクターも可愛いし、切り絵も細かくできていてすごいと思いました。
- お話もとても分かりやすくて、ほっこりしながらも、水とそれぞれの国の暮らしについて考えさせられる、素敵なアニメだと思いました。
- 皆のお気に入りのシーンと、お互いの国に対していいなと思った事を聞いて、本当にみんなで力を合わせてアニメを作ったことが伝わってきて、それもとても素敵だと思いました。砂で氷の音を出したことなど、色々な工夫についての説明があったのも嬉しかったです。
- 出会いの中で、交流が生まれる。登場人物がほのぼのした感じで、見ていて楽しかったです。
- 最後の回想シーンも良かったです。「記憶とは回想である」ことを私に印象づけてくれました。
- 雨をビーズで表していたり、切り貼りだったり、キャラクターにも工夫があって、アニメーションの完成度が高くびっくりしました!
- さまざまな素材を使って、工夫して水文化の違いについて表現されているなと感じました。
- みんなの頑張りが伝わってきました!音の表現も面白かったです!
- 先生方がおっしゃるように、キャラクターにとても特徴があって、かわいかったし、音がとても印象的でした。
- 水と文化を結び付けたところが、面白いと思いました。
- 少しの間一緒に過ごすだけでも文化の違いがたくさんあるんだなと驚きました。
- キャラクターも可愛くて、表情がコロコロ変わってわかりやすくクオリティが高いと思いました。
- 文化の違いを水で表現していた点が秀逸
- 身近な生活・文化の違いを表現したところや、ギミックの細かさ、効果音など楽しませてもらいました♪
- 水の在り方や使い方は国によって様々。もっと水に関わる色んなことを知りたくなるようなアニメでした。
メンバーと大学生リーダーのふりかえり-5日目(12/22)
- <表現に関する講師講評>
- スー:
- 始まるときの「しずく」の表現がとてもきれいで、おぉ~と思った。
- その後も、かき氷の質感や湯気の質感など、質感の表現にこだわっているの見えて、とても楽しかった。
- 漫符の表現も積極的に使われていた。ハートや音符、きらきらとか、目に見える記号を使うことで、よりわかりやすくなった。
- 作品を作ったり、表現したりするというのは、みなさんが、あるテーマをどのように解釈するかというところから始まる。
- 3つのグループが自分たちなりに「水」を解釈したが、特にグループ3は、「水」を食文化、飲む習慣、雨から解釈して、いろんな方面から「水」を考えたのが印象的だった。
- みずきが中国に行ったらなにが起こるか、この逆のバージョンも見てみたい。
- <グループのふりかえり>
- (リーダーのかなが19時で抜けたため、講師のさとーが進行した)
- さとー:
- 簡単にコメントさせてもらう。
- デジタルでアニメーションつくったり、作画するのは主流だと思うが、敢えてこの技法、(手描きを)印刷して、切り絵にしてマルチプレーンの撮影台に乗せて撮影するやり方が面白いと思った。
- 例えば、冒頭の水滴、現物の質感が面白い。効果音もたくさんあるサンプル(音源)でなく、自分たちで砂を使って近い音を探るとか。
- 昔の映画はあのように効果音をつくった。敢えてやったところが面白い。
- どこからアナログをやるアイデアが出てきたのか?
- なつき:
- 時間がなくて、膨大なサンプル音源から探すより手軽だった。
- アヒルのおもちゃは(美術部の)部室にあって、これを使うと面白いんじゃない、と使った。そのように着想を得た。
- さとー:
- マルチプレーン撮影台は日常的に使っているのか?
- なつき:
- わたしは使っていない。部活で、ほかの部員が映像をつくるときに使った。それで今回使ってみた。
- さとー:
- アニメーションはデジタルが多いが、アナログなスタイルの制作過程に発見はあったか?
- なつき:
- 最初はデジタルでやると思っていたが、紙人形を使うやり方を発見して、実際やってみて面白かった。
- アナログだからこそ、ビーズを使ったりでき、面白い表現ができて、いろいろ発見できた。
- さとー:
- 動かすときに、アナログはきれいに動かないことがある。その動かなさ、ギクシャクするところが、良い味になる。そこら辺が面白いと見ていた。
- ほかに発見はあったか?
- はな:
- デジタルで絵を描いたことがなく、紙で描くと遠近感とか表現しやすい。
- ビーズとか、質感の違うもので写真を撮って表現できたのが、実物に似た感じで表現できたのが面白かった。
- さとー:
- デジタルだと、レイヤーの距離が分からない。
- レイヤーが何センチ離れてるからズームしたらこうなるとか、物理的にわかるのが面白い。
- ふー:
- モール、ビーズを使って表現できたのが面白かった。
- かき氷の音もネットのフリー音源でなく、実際に音をつくったのが新鮮だった。
- すず:
- アナログで使えそうな材料を、家や部室で探すのがすごく楽しかった。
- さとー:
- 素材を改めて見る面白さがあったかも知れない。
- くりこさん、ふりかえって、今回のプロセスはどうか?発見したこと、気づいたことは?
- くりこ:
- テーマ、中国と日本の文化の違いが面白いと思った。今回の経験で、いろいろと水に関する文化の違いを日常生活の中ともっと気づくだろうし、みんなと一緒にアニメをつくるのが楽しかった。大事な経験だと思う。
- さとー:
- 違いがテーマだったから、水に対する驚きみたいなもの。
- くりこさんが最初に話してくれた、水を飲むとか、かき氷を中国では水からでないとか、驚ぎが違いとして発展した面白さがあったと思う。
- さとー:
- ほかのグループのアニメに意見はあるか?
- なつき:
- グループによって表現したいことと、表現方法が違って面白かった。
- みんなで絵を描いていたり、きっちりと担当を分けたり、やり方も違った。それも含めて面白いと思った。
- はな:
- グループ2のアニメが実写の画像と合わさって、「メリーポピンズ」みたいで面白かった。
- さとー:
- 古い映画を知ってますね。
- 写真のリアリティ、訴求力がある。うぁ、汚い!と思うようなところにキャラクターが乗っかるのも面白い。
- ふー:
- グループ1の主人公の成長と時代の流れを合わせたのが面白い。
- さとー:
- グループ1は、3つのエピソードをひとりの主人公が成長する場面につくるアイデアが面白かった。
- ちょっと残念に思ったのは、ひとりの洋子さんが成長すると見えず、別々の話しに見えてしまうところがあったところ。
- みんななら、どうのようにしたら、ひとつの成長物語に見せられるか?
- 3つのエピソードの切れ目をどうすれば、より分かりやすくなるか、とか考えることもできるだろう。
- すず:
- 2つのグループともイラストで表現していた。アナログ(立体物?)でない分、思った通りの画像をつくりやすいかも知れない。
- 使い方がいろいろあって、それぞれに違うイラストの入れ方をしていて勉強になった。
- さとー:
- 絵を使うか、物を使うか、素材の使い方で見え方が違う。訴える場所が違う、見ているひとがどこを感じるかが違うかも知れない。
- くりこさん、印象に残ったグループはあるか?
- くりこ:
- 環境保護を、グループ1とグループ2は違う表現、違うストーリーで、似ているテーマを表現したのが面白かった。
- どちらのグループも面白くて、表現の形も面白かった。
- さとー:
- (テーマの)大きなところは似ているが、視点、フォーカスしているところ、入り方が違った。
- Padletのコメントを見たか?
- (Padletの共有して、コメントを読み上げた)
- なつき:
- わたしたちが工夫した点が評価につながったのが嬉しい。伝えたいコトが伝わったと感じる。
- 達成感を感じて、やってよかったと思う。
- さとー:
- ちゃっと伝わっている。見ているひとが見てくれていると思う。
- コメントに対してあるか?
- はな:
- ビーズ、モール、綿とか、苦労したところをクオリティ高いと褒めてくださるコメントがあり、伝わったのが嬉しい。
- さとー:
- ちゃんとやったことは、ちゃんと伝わる。良かった。
- すず:
- 音声を担当した。音をくりこさんに付けてもらうときに、自分で選んだ音が作品になるのがすごく嬉しかった。
- 音について書いてくれるひとがいて、評価してもらって嬉しい。
- ふー:
- ふたりと同じで、こだわったところを評価してもらって嬉しい。
- さとー:
- 映像に限らず、作品制作で力を入れたところはちゃんと見えてくるところがある。
- 逆に怖いところもあって、手を抜いたところが分かってしまうこともある。
- これから先、いろいろと作品をつくると思うが、きちっと力を入れたところ、きちっと形になったところは、みんな見てくれることを覚えていてほしい。
- くりこ:
- 努力が認められる感覚がある。いろいろな評価をもらい、アニメの表現、カタチが褒められて楽しい。
- わたしも、日本のみなさんがつくったアニメがとても大好きだから、グループの作品が褒められて楽しかった。
- さとー:
- (日本のメンバーが所属する美術部の顧問教諭に向かって) K先生、コメントはありますか?
- K教諭:
- 時間が押していたが、時間がないところで工夫してくれたのが良かったと思う。
- わたしもちょっとアドバイスしたが、自分たちで解釈して、こうしたらいい、あーしたらいいとやっていた。
- レイヤーの撮影は、ああいうのがあるよと教えてはいたが、それをひと工夫して、距離感、遠近感を出すのを知らず知らずにやっていた。いろいろな発見を生徒たちが見つけたのが良かった。
- 中国のくりこさんは、離れたところから、どうやってコミュニケーション取るんだろうと思っていたが、いろいろとコミュニケーションして、役割を持って、編集も、エンディングの寝る前の回想シーンを少しぼかした感じにして、世界観を考えながら編集してくれたのも、すてきだと思う。
- さとー:
- アナログな手法でアニメーションに取り組んだのはすごく面白かった。ああいうことを追及するなら、東欧、ロシアのアニメーションにすごく面白いのがある。(ロシアの)ユーリ・ノルシュテインとか。切り絵が動く、「霧の中のハリネズミ」などすごく面白い。追及すると深いものがある。表現の幅を深めていってほしい。
終了後アンケート回答
- <グループのメンバーに伝えたいこと>
- この度皆さんと一緒にアニメを製作するのは本当にとても楽しかった。グループメンバーはみんなはとても優しくてかわいい、絵を描くもすごく上手だ。
- 皆さんのことが好きで、チャンスがあればまた一緒に何かをしたい。
- それぞれが自分の役割をしっかり果たして全員で良い作品を完成させることができ、嬉しかったです。
- 日本と中国の学校の様子での違うところなど知ることができておもしろかったです。
- <グループのリーダーに伝えたいこと>
- リーダーさんはとっても優しくて!いつも私たちを導いて仕事を完成させ、とても責任感があります。
- 率先してグループをまとめたり引っ張ったりしていただけたお陰で作品を完成させることができました。
- 期日までにアニメーションを完成できるように連絡やzoomを開いてくださり、ありがとうございました。
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